日本の伝統的な考え方を知る必要があって、いろいろ調べ物をしてました。
民俗学、神道、縄文、歴史・・・・
「面白いほどよくわかる神道のすべて 日常の暮らしに生きる神道の教えと行事 (学校で教えない教科書)」菅田正昭:日本文芸社 (2004/06)という本を読んでいて、面白い一節を見つけたのでメモ。
「面白いほどよくわかる」とか、「一瞬で分かる」とか、やけに長いタイトルがついていると、軽く小馬鹿にしようとする自分の思考の自動的な働きを感じますが、その偏見ある思考に流されずに読んでみると、意外に未知なことが多く、学ぶことも多くて驚きます。
自分の偏見なんてそんなもんですね。一瞬でもそんな偏見が脳のニューロンを通過したことに恥ずかしささえ感じます。
そうして「無知の知」を日々更新してます。
■コト(言)とオト(音)
コトダマ(言霊)とオトダマ(音霊)の違い
コト(言):意味がある。
コ=小、未完成、未成熟、魂の容器が小さい。音量が小さい、明瞭、コスモス的。
オト(音):意味があまりない。
オ=大、完成、成熟、魂の容器が大きい。音量が大きい、漠然、カオス的。
トは、戸・止・処・・であり、オトもコトも、人間の耳に留まって、オトは音へと転位し、コトはロゴスの可能性(コトバ)が生まれる。
赤ちゃんの喃語(バブバブ、ウマウマ・・・)は、オトからコトへの移行期.
周りの言語的働きかけで、ロゴスが喃語を言語化し、ロゴスが文法意識を喚起させてコトバになる。
古代のコト(琴):弦楽器だけではなく打楽器も古代はコト(琴)だった
音を出す人が自分の気持ちを乗せて演奏する時、オトはコトへと転位していく。
オ・ト:音、自然的、拡散的
コ・ト:言・事・琴、人為的、収縮的
■ココロ
ココロ(心)の語源:「凝る」が畳語化してココル。その名詞形がココロ。
ココロは、もともと凝り固まったもの。
だからこそ、その状態を解放させるため、ココロの内側のコト(事)を溶解させる行為が「話す」こと。
だから、話すことは楽しい。
そして、話しの中にはコトダマ(言霊)がなければいけない。
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いろいろ面白い!と思ったので思わずメモしてしまいました。