首相 もんじゅ廃炉含め検討 MSN産経ニュース 2011.8.8 19:01
>社民党の服部良一氏が廃炉を求めたのに対し、首相は「原発に依存しない社会を目指す。依存の中には使用済み核燃料の再処理、もんじゅも含まれる」と指摘。その上で「この方向性を十分に議論しながら計画的、段階的に目指していくことが必要だ。しっかり検討を進めたい」と強調した。
>使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の扱いに関しては「長期、安定的に管理し、後世に悪影響を残さないで済むかが深刻な問題だ」と指摘。
菅直人首相は高速増殖炉の意義が全然分ってないのではなかろうか。高速増殖炉はプルトニウムを燃やすため、放射性廃棄物としてプルトニウムが発生することがない。現在、最終的な解決方法がない放射性廃棄物問題に対するひとつの解答が高速増殖炉なのである。(参考:「原発はほんとうに危険か?」クロード・アレグレ著 原書房)
そして高速増殖炉には決定的と言えるメリットがある。その前に他のエネルギーの特性を見たい。
火力→資源の有限性・採掘コストの上昇・世界経済発展による需要拡大に伴う燃料高騰リスク・地政学的リスク(イランのホルムズ海峡封鎖など)・CO2の排出
再生可能エネルギー→コストがあまりに高いという非経済性・自然まかせの不安定性と脆弱性(例えば風力発電は代替エネルギーとして成功する可能性は無く、あくまで火力と共存することでしか機能しないと考えられる/水力も豪雨でストップした/原発は信頼獲得に努めなければならないが、技術的には安定的で安全な発電が可能だと断定できる)
つまり、再生可能エネルギーがメインはまず有り得ないだろうから、火力か原子力のどちらか(あるいは両方)が現実的にメインエネルギーになるしかないわけだが、火力には火力の問題があり、CO2排出を重視するなら、原子力に大きなアドバンテージがある。そして、原子力にも資源の枯渇リスクはあるが、それをほぼ解消するのが、高速増殖炉なのである。日本のような資源小国には是非必要な技術(日本が太平洋戦争をおこした大きな動機のひとつが資源が断たれたことであることを忘れてはならない)であり、エネルギー資源小国(フランス・中国・韓国・インド)は高速増殖炉を諦めていない。もんじゅの見直しは有り得ても、高速増殖炉計画の断念は有り得ないと思う。安全性には細心の注意を払いながらも、研究は着実に進めることが肝要である。
実現可能性に関しては、あると思う。高速増殖炉は資源豊富なロシアもやっている。可能性がないなら、仏中韓印も含めてやらないはずだ。止めた米英独は民主主義国(反対運動がある)で、石油・石炭が豊富という恵まれた環境にあることを注意しなければならない。
菅直人首相はもんじゅを槍玉にあげて得点かせぎに走るべきではない。高速増殖炉計画自体が意義がないものと誤解されかねないからである。
更に言えば、民主党政権の方向性である高いCO2削減目標と脱原発の整合性について説明すべきである。火力を増やしたら、絶対に目標は達成できない。明らかな逆走だという指摘にどう答えるつもりか。火力依存以外の何ものでもない。
>使用済み核燃料をモンゴルに持ち込む構想に関しては「外国で貯蔵、処分することは現時点で考えていない」と否定した。
互いに合意しているなら、構想を止める理由はないはずだ。処理を外国に委託するのもひとつの選択肢である。
原発が危ないというが、死者は少ない。寧ろエネルギーが尽きた時にこそ、人間はバタバタ死ぬだろう。また、地球が温暖化すれば、動植物が大量絶滅しかねない。原子力発電の発展こそが、大きな視点で、人類・地球の未来を守るものだと考える。
>社民党の服部良一氏が廃炉を求めたのに対し、首相は「原発に依存しない社会を目指す。依存の中には使用済み核燃料の再処理、もんじゅも含まれる」と指摘。その上で「この方向性を十分に議論しながら計画的、段階的に目指していくことが必要だ。しっかり検討を進めたい」と強調した。
>使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の扱いに関しては「長期、安定的に管理し、後世に悪影響を残さないで済むかが深刻な問題だ」と指摘。
菅直人首相は高速増殖炉の意義が全然分ってないのではなかろうか。高速増殖炉はプルトニウムを燃やすため、放射性廃棄物としてプルトニウムが発生することがない。現在、最終的な解決方法がない放射性廃棄物問題に対するひとつの解答が高速増殖炉なのである。(参考:「原発はほんとうに危険か?」クロード・アレグレ著 原書房)
そして高速増殖炉には決定的と言えるメリットがある。その前に他のエネルギーの特性を見たい。
火力→資源の有限性・採掘コストの上昇・世界経済発展による需要拡大に伴う燃料高騰リスク・地政学的リスク(イランのホルムズ海峡封鎖など)・CO2の排出
再生可能エネルギー→コストがあまりに高いという非経済性・自然まかせの不安定性と脆弱性(例えば風力発電は代替エネルギーとして成功する可能性は無く、あくまで火力と共存することでしか機能しないと考えられる/水力も豪雨でストップした/原発は信頼獲得に努めなければならないが、技術的には安定的で安全な発電が可能だと断定できる)
つまり、再生可能エネルギーがメインはまず有り得ないだろうから、火力か原子力のどちらか(あるいは両方)が現実的にメインエネルギーになるしかないわけだが、火力には火力の問題があり、CO2排出を重視するなら、原子力に大きなアドバンテージがある。そして、原子力にも資源の枯渇リスクはあるが、それをほぼ解消するのが、高速増殖炉なのである。日本のような資源小国には是非必要な技術(日本が太平洋戦争をおこした大きな動機のひとつが資源が断たれたことであることを忘れてはならない)であり、エネルギー資源小国(フランス・中国・韓国・インド)は高速増殖炉を諦めていない。もんじゅの見直しは有り得ても、高速増殖炉計画の断念は有り得ないと思う。安全性には細心の注意を払いながらも、研究は着実に進めることが肝要である。
実現可能性に関しては、あると思う。高速増殖炉は資源豊富なロシアもやっている。可能性がないなら、仏中韓印も含めてやらないはずだ。止めた米英独は民主主義国(反対運動がある)で、石油・石炭が豊富という恵まれた環境にあることを注意しなければならない。
菅直人首相はもんじゅを槍玉にあげて得点かせぎに走るべきではない。高速増殖炉計画自体が意義がないものと誤解されかねないからである。
更に言えば、民主党政権の方向性である高いCO2削減目標と脱原発の整合性について説明すべきである。火力を増やしたら、絶対に目標は達成できない。明らかな逆走だという指摘にどう答えるつもりか。火力依存以外の何ものでもない。
>使用済み核燃料をモンゴルに持ち込む構想に関しては「外国で貯蔵、処分することは現時点で考えていない」と否定した。
互いに合意しているなら、構想を止める理由はないはずだ。処理を外国に委託するのもひとつの選択肢である。
原発が危ないというが、死者は少ない。寧ろエネルギーが尽きた時にこそ、人間はバタバタ死ぬだろう。また、地球が温暖化すれば、動植物が大量絶滅しかねない。原子力発電の発展こそが、大きな視点で、人類・地球の未来を守るものだと考える。