先の記事に続いて、「放射能と理性」から、事故の被害について参考になる部分を(要約しながら)引用、考察していく。
今話題のセシウムだが・・・
>チェルノブイリでセシウム由来の死者は無い(ヨウ素による甲状腺ガンの死者は出た)※261p
万一の事故の時の被害のスケール感だが・・・
>核実験由来の死の灰がピークだった1963年でイギリスにおいて0,15ミリシーベルト(毎年)、チェルノブイリ由来の被爆量は更にその10分の1※214p
100ミリシーベルトまでは、(具体的な数値を見る限り)まず安全ということは、これまでも書いてきたが、この本でも、おそらく閾値はあるのではないかということが論証されている(ただし、科学者全体の同意はない)。ストレスは身体に悪い(ガンになるらしい)し、タバコも身体に悪い(いいと言う人はまず見ない)。今回の事故を収束させるために最大限努力しなければならないし、安全には気を使うべきだが、世間で一般に言われるほどの心配(健康への影響)はないと言っていい。原発はリスクが大きすぎると言われるが、そうでもないということだ(どう見ても津波の方が圧倒的に巨大な被害が出ている)。
健康・人命の観点は勿論、コスト面からも放射線の大きなメリット(放射線治療は直接的に人命を救っている)からも、放射線の健康への影響は理性的に議論されるべきだ。この本には各所で放射線に関する規制が過剰でないかとの指摘がなされており(安全のために余裕を持つのは当然だが、それでもなお、なのである)、同意できる。一方、事故がおこった以上、全所停電の問題に関する検討が薄かったのは否定できないだろう。ケースバイケースでノウハウを蓄積していくという結論・政策を求めたい。
今話題のセシウムだが・・・
>チェルノブイリでセシウム由来の死者は無い(ヨウ素による甲状腺ガンの死者は出た)※261p
万一の事故の時の被害のスケール感だが・・・
>核実験由来の死の灰がピークだった1963年でイギリスにおいて0,15ミリシーベルト(毎年)、チェルノブイリ由来の被爆量は更にその10分の1※214p
100ミリシーベルトまでは、(具体的な数値を見る限り)まず安全ということは、これまでも書いてきたが、この本でも、おそらく閾値はあるのではないかということが論証されている(ただし、科学者全体の同意はない)。ストレスは身体に悪い(ガンになるらしい)し、タバコも身体に悪い(いいと言う人はまず見ない)。今回の事故を収束させるために最大限努力しなければならないし、安全には気を使うべきだが、世間で一般に言われるほどの心配(健康への影響)はないと言っていい。原発はリスクが大きすぎると言われるが、そうでもないということだ(どう見ても津波の方が圧倒的に巨大な被害が出ている)。
健康・人命の観点は勿論、コスト面からも放射線の大きなメリット(放射線治療は直接的に人命を救っている)からも、放射線の健康への影響は理性的に議論されるべきだ。この本には各所で放射線に関する規制が過剰でないかとの指摘がなされており(安全のために余裕を持つのは当然だが、それでもなお、なのである)、同意できる。一方、事故がおこった以上、全所停電の問題に関する検討が薄かったのは否定できないだろう。ケースバイケースでノウハウを蓄積していくという結論・政策を求めたい。