大連立 谷垣首相が条件 自民執行部、解散権確保狙う 2011.8.16 01:30 MSN産経ニュース
>自民党執行部が谷垣禎一総裁の首相就任を条件に、民主党との大連立を検討していることが15日、分かった。党内には早期の衆院解散・総選挙の障害となる民主党との連立に反対論が強いため、民主党との交渉入りに際し、解散権を持つ首相ポストの獲得を条件とすることで党内の理解を得る狙いがある。ただ、衆院で圧倒的多数を占める民主党が首相を自民党に譲る可能性は少ない。民主党代表選に出馬する意向の野田佳彦財務相は大連立に意欲を示すが、実現は難しそうだ。
大連立より大事なのは憲法改正である。自民と民主が話し合わないと憲法改正は成らない。つまりねじれ問題が解決することはない。日本の国益を考える限り、セコい政局論に止まってはいけないのだが。政治が幾らなんでも小さすぎる。
民主党はねじれを利用して自公政権に嫌がらせを重ねてきた。自民党もねじれを利用して民主党政権に嫌がらせをした。どっちもどっちで、そろそろ手を打たないといけないはずだ。どっちも同レベルで政権にしがみつきたいだけなら、何とも情けない限り。
日本が沈没寸前になって気付くよりも、さっさと気付いてくれた方がいい。憲法改正しない限り永遠にねじれ問題の可能性は残るし、実際問題自民だろうが民主だろうがねじれの前に無力という結果は明らかで改善する見込みがあるようには見えない。先に殴ったのは民主だが、自民も殴り返したことで手を打たないといけないのである。
衆院で圧倒的多数云々は関係ない。民主は国民の支持で自民に負けている。このまま行くとまず次は惨敗である。
民主党大連立否定派は恐らく民公連立に賭けているのだろうが、成ったとしてもそれで上手く行く見込みはない。何故なら、ねじれが無くても鳩山政権は支持率を急降下させたという実績があり、民主党中心のリベラルぽい連立政権の枠組みでは結果は同じだろうから。
自民党大連立否定派は恐らく解散に追い込んだ後に民主党に大連立話を持ちかける(参議院の数の問題で)つもりだろうが、それで上手く行くだろうか?追い込んで恨みをかって、勝った後に仲良くしましょうプランはかなり虫がいいし、国民を愚弄している。普通に考えて、民主党はねじれを利用して戦うことを選ぶ可能性が高い。衆参同時選挙なら両方取れる可能性もあるが、民主党政権がそこで解散するとも限らない。
いずれにせよ、システムがそのままなら、何遍でも同じ問題が起こることだけは間違いがない。参議院は衆議院の結論を引っくり返せる強い力があり、引っくり返されれば(3分の2がない限り)衆議院は無力である。予算という国家の命綱でさえ、参議院がNOと言えば決まらないのであり、これは誰の目にも明らかな事実である。
参議院で負けたら下野すべきというタラレバ論も意味がない。何故なら、参議院で負けたら下野なんて前提は何処にもないからである。少なくとも国民はそれを承知で投票してないから、下野に民意はないのである。負けたら下野という政権選択選挙として参議院選挙が行なわれていたら、勿論選挙の結果は変っていただろう。また、一方的に政権選択を言った言わないの議論は意味がない。互いに合意できない一方的な宣言に過ぎないからであり、それでは問題は解決しないだろうし、実際に解決しなかった。
最後に簡単に纏めて意見を書くと・・・
①政治の混迷の原因の重大なひとつを断つには憲法改正(ねじれ問題の解決)しかない。熟議とか言って菅直人政権はねじれたままで運営しようとしたが、結局追い込まれてダメになった。一時息を吹き返したのは、どう見ても東日本大震災という有事のおかげである。
②合意がならない原因は政治的対立と政治的未成熟(非妥協的な姿勢)にあるが、どっちもねじれを利用したからイーブンである。
③パーシャル連合などと言って、政権が自分に都合のいいところだけ摘み食いで協力させるという手法は菅直人政権が既に試み失敗した。
④今解散しても、ねじれは解消されない(民主党の負けはほぼ確実だが、参議院では多数)。
⑤大連立して憲法改正し、ねじれ問題を永遠に終わらせるのがベストの解。
⑥首相をどちらから出すかは難しい問題だが、それ以前に今は民主党の次の代表が決まってない(厳密に言えば菅がやっぱ辞めないとか言い出す可能性もゼロではない)。こういう話し合いは当事者同士(代表と総裁)で決めるしかなく、今考えるべきは、大連立(セットで憲法改正)の可能性を残すこと。ただでさえ難しい(何度も大連立話は消えた)のだから、消極的な代表が選ばれる=ねじれ解決の道はないと考えていい。
>自民党執行部が谷垣禎一総裁の首相就任を条件に、民主党との大連立を検討していることが15日、分かった。党内には早期の衆院解散・総選挙の障害となる民主党との連立に反対論が強いため、民主党との交渉入りに際し、解散権を持つ首相ポストの獲得を条件とすることで党内の理解を得る狙いがある。ただ、衆院で圧倒的多数を占める民主党が首相を自民党に譲る可能性は少ない。民主党代表選に出馬する意向の野田佳彦財務相は大連立に意欲を示すが、実現は難しそうだ。
大連立より大事なのは憲法改正である。自民と民主が話し合わないと憲法改正は成らない。つまりねじれ問題が解決することはない。日本の国益を考える限り、セコい政局論に止まってはいけないのだが。政治が幾らなんでも小さすぎる。
民主党はねじれを利用して自公政権に嫌がらせを重ねてきた。自民党もねじれを利用して民主党政権に嫌がらせをした。どっちもどっちで、そろそろ手を打たないといけないはずだ。どっちも同レベルで政権にしがみつきたいだけなら、何とも情けない限り。
日本が沈没寸前になって気付くよりも、さっさと気付いてくれた方がいい。憲法改正しない限り永遠にねじれ問題の可能性は残るし、実際問題自民だろうが民主だろうがねじれの前に無力という結果は明らかで改善する見込みがあるようには見えない。先に殴ったのは民主だが、自民も殴り返したことで手を打たないといけないのである。
衆院で圧倒的多数云々は関係ない。民主は国民の支持で自民に負けている。このまま行くとまず次は惨敗である。
民主党大連立否定派は恐らく民公連立に賭けているのだろうが、成ったとしてもそれで上手く行く見込みはない。何故なら、ねじれが無くても鳩山政権は支持率を急降下させたという実績があり、民主党中心のリベラルぽい連立政権の枠組みでは結果は同じだろうから。
自民党大連立否定派は恐らく解散に追い込んだ後に民主党に大連立話を持ちかける(参議院の数の問題で)つもりだろうが、それで上手く行くだろうか?追い込んで恨みをかって、勝った後に仲良くしましょうプランはかなり虫がいいし、国民を愚弄している。普通に考えて、民主党はねじれを利用して戦うことを選ぶ可能性が高い。衆参同時選挙なら両方取れる可能性もあるが、民主党政権がそこで解散するとも限らない。
いずれにせよ、システムがそのままなら、何遍でも同じ問題が起こることだけは間違いがない。参議院は衆議院の結論を引っくり返せる強い力があり、引っくり返されれば(3分の2がない限り)衆議院は無力である。予算という国家の命綱でさえ、参議院がNOと言えば決まらないのであり、これは誰の目にも明らかな事実である。
参議院で負けたら下野すべきというタラレバ論も意味がない。何故なら、参議院で負けたら下野なんて前提は何処にもないからである。少なくとも国民はそれを承知で投票してないから、下野に民意はないのである。負けたら下野という政権選択選挙として参議院選挙が行なわれていたら、勿論選挙の結果は変っていただろう。また、一方的に政権選択を言った言わないの議論は意味がない。互いに合意できない一方的な宣言に過ぎないからであり、それでは問題は解決しないだろうし、実際に解決しなかった。
最後に簡単に纏めて意見を書くと・・・
①政治の混迷の原因の重大なひとつを断つには憲法改正(ねじれ問題の解決)しかない。熟議とか言って菅直人政権はねじれたままで運営しようとしたが、結局追い込まれてダメになった。一時息を吹き返したのは、どう見ても東日本大震災という有事のおかげである。
②合意がならない原因は政治的対立と政治的未成熟(非妥協的な姿勢)にあるが、どっちもねじれを利用したからイーブンである。
③パーシャル連合などと言って、政権が自分に都合のいいところだけ摘み食いで協力させるという手法は菅直人政権が既に試み失敗した。
④今解散しても、ねじれは解消されない(民主党の負けはほぼ確実だが、参議院では多数)。
⑤大連立して憲法改正し、ねじれ問題を永遠に終わらせるのがベストの解。
⑥首相をどちらから出すかは難しい問題だが、それ以前に今は民主党の次の代表が決まってない(厳密に言えば菅がやっぱ辞めないとか言い出す可能性もゼロではない)。こういう話し合いは当事者同士(代表と総裁)で決めるしかなく、今考えるべきは、大連立(セットで憲法改正)の可能性を残すこと。ただでさえ難しい(何度も大連立話は消えた)のだから、消極的な代表が選ばれる=ねじれ解決の道はないと考えていい。