観測にまつわる問題

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日銀改革を求める

2011-08-20 14:34:33 | 政策関連メモ
円最高値 政府・日銀手詰まり マネー安全逃避の流れ止められず(2011.8.20 02:13 MSN産経ニュース)

>円相場が再び戦後最高値を更新したのは、景気の先行きに加え、国債格下げで財政への不安が高まっている米国のドルに対する信認が揺らぎ、投資マネーが消去法で“安全”とみなされた円に緊急避難しているためだ。政府・日銀は今月4日に単独での円売り・ドル買いの為替介入を実施した後も、再三にわたり、口先介入を繰り返してきたが、マネーの潮流にあらがえなかった。欧米との協調介入は難しく、日本の当局が手詰まり状態にあることを市場は見透かしており、さらなる円高が進行する恐れがある。

話にならない。日本企業株が買われるとか、日本への投資が活発になるなら歓迎だが、円など買われても大局的に見て日本にメリットはない。投機マネーは何時でも逃げられるのであり、日本は安全ではない。米欧の「危機」で一時的に買われているのだろうが、少なくともアメリカはAAAだ。日本は東日本大震災に襲われたのであり、買われる要素はなく、マネーゲームに翻弄されて失うもの(円高で中小企業が潰れ技術が失われるなど)に注意すべきだ。

日銀改革が必要だ。日本政府の財政は危機的であり、日銀がお札を刷って円の価値を落とす以外に抜本的な対策はない。円の価値が落ちるとなれば、投機マネーは逃げ出すだろう。欧米もやっていることであり、何の問題もない。デフレからも脱却できる。

※企業(特に体力的に余裕がある大企業)は円高にも対応すべきだが、政府に出来ることは少ない(財政は先進国中もっとも悪く、急激な少子高齢化を抱えている)のは明白だ。少なくともアメリカでは中央銀行は経済政策の要であり、日本は結果としてデフレが止まっていないという厳然たる事実がある。勿論、日銀と政府の連携は重要だが、マネーサプライ(日銀)の問題が根本であると思う。日銀の独立を必ずしも軽視するわけではないが、結果として、これが日銀から目を逸らし、政府の問題に矮小化される原因となったというのが、これまでの経緯であると考える。円高対応の重要性に対する見解は変らない(これからも考える)が、より重要なマネーサプライの問題を見えにくくする効果があるようなので、円高(経済)の課題は中止にしたい。当時は、日銀に関する議論もあって(今は見ていないが当時は見ていた)、そこは進んでいるはずだった(それで民間・企業の方もと考えた)のだが、結局変ってないのだと思う。