観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

グーグル先生とGサーチ

2017-08-20 14:24:47 | メディア
時間もありませんので、「フェイクニュースの見分け方」から気になる論点をひとつ。

烏賀陽弘道氏はグーグルやヤフーなどの検索エンジンを信用していないそうです。その根拠として、グーグルがリンク数で順位を決めていることを挙げています。また、SEO対策を嫌っているようです(※検索エンジン最適化(ウィキペディア))。結果、無料の検索エンジンによる情報を粗悪と決め付けています。

Gサーチを推奨する理由は、新聞や雑誌といった公開情報を検索することによって、公知性や信用性の高い情報が検索できるということのようです。(以上17p~19p)

筆者は有料のデータベースをほとんど使ったことがありませんので、その有用性について論評することは差し控えます。特に無用という意見ではなく、無料検索を有用と思っているので、それほど関心がないということですね。

また、グーグル以外の検索はそれほど信用していません。感覚的なものですが、グーグルだと使えるサイトが上位に来るため、他に魅力をそれほど感じません。ネットカフェなんかはグーグル以外が準備されていることが多いですが、使ってみても思うような結果が出ないので、いちいちグーグルを検索してグーグル検索するという手順を踏みます。やはりグーグルのページランク(ウィキペディア)という考え方が優れているのだと考えられます。

>PageRankはGoogleの商標であり、またPageRankの処理は特許が取得されている。ただし、特許はGoogleではなくスタンフォード大学に帰属しており、Googleはスタンフォード大学から同特許の権利を独占的にライセンスされている。なお、同大学は特許の使用権と交換にGoogleから180万株を譲渡されているが、その株式は2005年に3億3,600万ドルで売却された。

>PageRank アルゴリズムの発想は、引用に基づく学術論文の評価に似ている。

>学術論文の重要性を測る指標としては、被引用数がよく使われる。重要な論文はたくさんの人によって引用されるので、被引用数が多くなると考えられる。同様に、注目に値する重要なウェブページはたくさんのページからリンクされると考えられる。

>さらに、被引用数を用いる考え方に加えて、「被引用数の多い論文から引用されている論文は、重要度が高い」とする考え方が以前から存在した。ウェブページの場合も同様に、重要なページからのリンクは価値が高いと考えられる。

>ただし、乱発されたリンクにはあまり価値がないと考えられる。リンク集のように、とにかくたくさんリンクすることを目的としている場合には、リンク先のウェブページに強く注目しているとは言い難い。

>この発想を、数億~数十億ページにのぼるウェブページのリンク関係にも適用したのが PageRank である(PageRank の登場まで、このような大規模なリンク関係に適用するのは難しかった)。

>この方法を適用することにより、仲間内でリンクし合っているだけのサイトの重要度が上がりにくくなり、リンク集のような多くのリンクを張っているだけのサイトからのリンクの重要性を相対的に減らす効果がある。

簡単に言うと、皆が参照する記事は価値があると判断しますが、リンクのためのリンクは排除するということです。主観をある程度信用する発想と数が増えると情報の信頼性が増すというような発想が根底にあるように見えますが、筆者などはなるほどと思いますね。こういう優れた技術の特許を使っているから、グーグルは他を圧倒しているのだと考えます(開発したスタンフォード大学は儲かりました)。ただただ検索するなら、重要性の判別を自分でやらないといけないですからね・・・。そこをコンピュータにやらせることで、時間が大いに節約されるのではないでしょうか?

筆者がよく使うウィキペディアも評価されるには理由があって(グーグル検索でもよく上位にきます)、出典をクリックすると、公知性・信頼性の高い情報に飛ぶようになっているんですね。ウィキペディアに批判的な人は知ってか知らずかこうした事実を指摘しません。

弱点もあります。やはり数が命ですから、何者かの意図的な操作を完全に排除できる訳ではありません。筆者のサイトのような零細サイトでは名前を検索すると何故かもっともしょうもない記事が代表で出てきます(以前にこれは指摘しましたが今日現在まで何も変わっていません。明らかに重要性の低い同じ記事が何時までも上位に来ます)。どうせカスどもが自らの主観でもっともしょうもない記事(なるほど主観は的確です)を選んであえてリンクすることにより、筆者のサイトを検索した人に対してサイトの信頼性を落とそうとして工作しているのだと考えるより他合理的理由が考えられません。いや~心底反吐が出ますね。足ひっぱり攻撃ご苦労様です。モーソーとやらに過ぎませんので、カスどもは筆者に関わらないことをお勧めします。

無料検索で言えばまとめサイトのまとめの類はあまり信用しない方がいいでしょう。あるサイトが1位だったら2位・3位に落ちることはあっても圏外に飛ぶことはそう簡単にあるはずありませんし、圏外からまた上位に戻るというようなことも考えにくいところです。結果が安定しなさすぎで業者が金貰って操作でもしているのかなという印象ですね。確かに無料検索には信用できない一面もあります。

ただし、グーグル先生は例外的に優れていると考えています。

デフレマインドの払拭を考えていく

2017-08-20 12:53:40 | 政策関連メモ
高橋洋一氏が公共投資によるデフレ脱却に拘っていますね。

公共事業が民需誘発し高成長 GDPは補正予算の効果反映、経済政策の手緩めれば元のもくあみに…(zakzak 2017.8.18)

公共投資が安倍政権の政策の下支えしたことはその通りなんでしょうが、大規模な公共投資を続ければ経済が上手くまわり始めるかは疑問でしょう。実際のところはデフレマインドは非常に根強く、少々穏やかなインフレがおきたところで(強烈なインフレがおきれば違うと思いますが)、人々や企業がお金を使い始めるんだろうかという素朴な疑問がありますね。少なくとも日銀の当初の期待通りには経済は動いていません。インフレにはデフレマインドを脱却するインセンティブはあると思いますが、緩やかなインフレのデフレマインド脱却効果を重くみるべきではないし、デフレ脱却のためにかかる費用も軽くみるべきではない(継続的な需要の創出につながらない公共投資は一種の無駄金で額が大きすぎる)という印象です。第一次大戦で人は塹壕(ウィキペディア)につっこみバタバタ死んだようですが、目標を下回るなどの異常を感じたら、走りながらでも自分の政策を点検するべきですね。何か「まだデフレ脱却が進まないか?ドンドンつっこめ」と言っているように見え、ゲームやギャンブルでは負けパターンのような気がします。もう一度どうしたらデフレマインドが脱却できるか幅広く考えてみるべきだと思います。

「デフレ・マインド」は転換するか?(富士通総研 2015年3月16日)

>以上を踏まえれば、なぜアベノミクス、QQEによる景気回復、物価上昇が今一つ力不足だったのかは容易に理解できる。確かに、QQEで円安・株高は実現したし、公共事業の大幅な増加で景気回復も促された。物価は、主に円安の影響でプラス圏へと浮上した。しかし、景気が回復し企業収益が改善しても、設備投資の増加は小幅に止まったし、大幅な円安も輸出の明確な増加には結び付かなかった。期待された公共投資から民需へのバトン・タッチが進まなかったために、消費増税とともに景気回復は勢いを失ってしまったのだ。物価についても同様である。本来は円安による物価高から賃金改善を伴った物価上昇への転換が期待されたのだが、賃上げがごく小幅に止まった(昨春の主要企業の賃上げ率は+2.2%だったとされるが、定期昇給を除いたベース・アップは+0.4%のみだった)ため、円安の一巡とともに物価上昇率は低下に転じた。いずれの面でも、期待されたバトン・タッチ=好循環がデフレ・マインドの壁によって堰き止められてしまったということだ。

デフレマインドをブッ壊す戦術を考えて(インフレ基調予測の一般槍ではなく)、予算・経済政策を考えることが今求めれれていると思います。筆者はその辺を意識して集中的に考えるつもりです。

教育国債なんかは、政府が支出したことにより浮いたお金は貯蓄に回るとも考えられ、デフレマインドを払拭するための政策ではないなという印象もあります。筆者も賃上げを考え記事を書きましたが(不要な控除を税の対象にするなど)、上がった給与が貯蓄に回ったらデフレマインドは払拭できません。問題意識が徹底してなかったかもしれませんね。

有機スズの問題メモ

2017-08-20 09:46:38 | 政策関連メモ
「インバウンド」の記事ですが、時間の問題で世界的な観光地がある(記事を書くのに時間がかかる)広島を避けて愛媛を探していたのですが、やっぱり今のところこれといったものはないですね・・・。調べている内にHitして思い出しましたが、観光に関してはやはりデービット・アトキンソンさんの言っていることが面白いと思いますので、勉強して出直します。需要を増やすのがテーマですが、それに関しても(チラっとネットで確認しただけですが)書いているみたいですね。

ところで観光や漁業との絡みで赤潮が時々発生する(ピークは過ぎました)瀬戸内海を綺麗にできないかなと思って調べたのですが、こんなpdf(赤潮と内湾環境:瀬戸内海を事例として 水産海洋研究)を見つけました。

>赤潮による漁業被害額は,瀬戸内海全体で年平均10億円を優に超えるとされている。
※赤潮の発生地域はこちら(赤潮の発生状況 - 環境省

まぁ、毎年毎年発生している海域の皆さんは頑張った方がいいでしょうね。海が汚い不動のNo.1は大阪ですね(過去の発生状況を見ると毎年大阪湾の赤色は微動だにしない)。まぁ人口が多すぎるし、大阪湾に流れ込む川も多い(京都奈良滋賀の分も大体大阪湾に流れます)ですからね・・・。それはともかく、水産海峡研究のpdfで他に気になる記述を見つけました。

>軟体動物においても世界中の沿岸で,イボニシやバイ等の腹足類の雌にインポセックス(雌にペニスが生じて産卵不能になる現象)等が発生し,その原因物質として船底や漁網等の防汚塗料として1960年頃より広く用いられてきた有機スズ化合物(TBTとTPT)が特定された.

>有害な有機スズ化合物の制御に係わる国際的な動きとしては,2001年10月5日に,英国ロンドンの国際海事機関(IMO: International Maritime Organization)本部において「船舶についての有害な防汚方法の管理に関する国際協定」が日本の提案により審議・採択されたことがあげられる.本条約の主たる内容は,2003年1月1日以降TBTの船舶用塗料としての新たな使用の禁止である.また2008年1月1日以降は船体に存在すること自体も禁止された.この条約は25ヵ国以上が批准し,それらの国の船舶量の合計が世界の25%以上に達した日から12ヶ月後に発効することになっており,パナマ共和国が2007年9月17日に25ヵ国目として批准したことから,この条約は2008年9月17日から発効した.この条約の遵守と,有機スズに替わる有効で安全な防汚剤の開発が必要であろう.

腹足類が有機スズに影響され易いところはあるかもしれませんが、それでもインポセックスはあまりに異常です。どういう現象なのかと思い検索をかけてみると、国立環境研究所の研究者の方のインタビューのページがHitしました。

イボニシの悲鳴 - 海からのSOS

>堀口:1990年当時の調査では、100%インポセックスの雌しかいませんでした。ただ、症状の程度に差はあります。軽いうちは、ペニスや輸精管を持っていても一応産卵し、重症のものだけが産卵不能となります。しかし、いずれにしても共に異常な状態です。

>堀口:はい、1994年から研究を始めました。アワビの漁獲量は1970年がピークで、1980年半ばからはほぼ一貫して減少傾向にあります。海域によってばらつきはありますが、減少の激しい海域ほど種苗生産されたアワビの割合が高く天然アワビが少ない傾向にありました。これらの状況は有機スズ汚染が始まった時期、あるいは進行していた海域とおおむね一致するということが分かりました。

>堀口:似たことが起きる可能性はあると考えられます。RXRはヒトも持っていますから。ですから、私はヒトに対する有機スズの毒性の再評価をするべきだと思っています。有機スズは巻貝にインポセックスを起こします。それは巻貝特有の話と考えられていますが「ヒトはまったく関係がない」と本当にいえるのでしょうか。この点の検証が必要でしょう。

100%って凄いですね。症状が軽いと繁殖はできるようですが、人間が力が強すぎるので環境をブッ壊したら取り返しがつかないところもあります。弱い生物は特に人間の活動で絶滅しやすいところがありますが、何故何を追及することで環境を理解し種を守るだけでなく人間にもフィードバックするところがあるでしょう。弱い生物が警鐘を鳴らすところがあるんですよね。例えば両生類は環境のカナリアとも言われます(世界の両生類の現状 両生類保全研究資料室)。こうした異常現象に着目することが重要です。目に見えないものも重要ですが、それは中々気付かないですからね。

腹足類から始まってアワビの減少も有機スズが原因でないかと示唆されるようです。腹足類ホ~ンという感じはありますが、目立つところから攻めれば、より重要な問題の原因が分かってくるところもあるでしょう。

メカニズムを解明する過程で人に影響がある可能性も示唆されたようです。

そういう訳で、船舶についての有害な防汚方法の管理に関する国際協定が結ばれたということでしょう。AFS条約とも言うようです(AFS条約の概要(国土交通省))(二千一年の船舶の有害な防汚方法の規制に関する国際条約(略称 船舶防汚方法規制条約)(外務省))。日本やオランダ・北欧諸国が提案したようですが、2008年時点での締約国は西太平洋では日本の他はオーストラリア・マーシャル諸島・ツバルだけです(調べましたが現在の状況は分かりません)。委員会には中国は参加したようですが、韓国の名前はありません(International Convention On the Control of Harmful Anti-Fouling Systems on Ships, 2001 33p~34p)。造船は中国・韓国(1位2位)、日本(離れて3位)の産業なんですが(どう見ても日本の猿マネですね。猿マネ力だけは認めますよ)(造船竣工量の多い国・地域(キッズ外務省))、中国・韓国が造った船が海を汚しまくっているとしたら問題でしょうね。さすが安かろう悪かろうの国です。対策としては、日本の海を汚す船が日本に来航する場合、ペナルティを与えることが考えられます。

(1)有機スズ系船底防汚塗料について(日本船主協会)

>同年12月には、当協会と日本造船工業会とが協議し、1991年1月以降の新造契約船および1992年4月以降の修繕着工船について国内造船所での有機スズ系船底防汚塗料の使用を全面禁止する自主規制を実施したが、海外では依然として使用されているため、IMOのMEPCにおいて国際的な規制の必要性を訴えてきた。

日本は結構努力してきているみたいなんですよね。クオリティの高い船を売ったり自国の産業のためではあるんでしょうが、そういう努力が環境を守ることに繋がるのであれば、決して否定されるものではないと思います。

有機スズ化合物(ウィキペディア)

>トリブチルスズ誘導体はフジツボなどの付着生物を船体から除去する薬剤としても使われたが、毒性の高さ(1リットルあたり1ナノグラムの濃度でも海洋生物に影響を与えるとする報告もある)への懸念から国際海事機関によって世界中で禁止されるに至った。

今は使われてないのかもしれませんがね。ウィキペディアのこの記述には出典がなかったので確認できません。トリブチルスズ(ウィキペディア)を見ると出典が確認できます。だとしたら条約が守られているかどうかですよね。

以上ですが、環境専門家にとって新しい視点はないかもしれませんね。筆者はこういう分野に関心が薄いですので、お許しください。

筆者は政治は基本的に何でも屋なので、関心の濃淡はあっても「イメージ」などと言って苦手分野を全く触らない態度こそ問題で、他人にそれを促すに至っては諸悪の根源としか言いようがないと思います。

具体的には、左翼の安全保障を考えようとすると右翼をレッテル貼りして悪魔化する態度。典型的にはゴケ~ンで9条を変えさせないの態度が真面目に安全保障を考える人達の足をひっぱりまくっています。

逆に環境や社会保障をやろうとすると左翼のレッテル貼りを行う自称保守も問題ですね。経済誌など左翼論調の雑誌を見ると左翼のレッテル貼りするのも同じです。他にないんだから仕方ありますまい。寧ろおまえが勉強しろや、○○がとしか言いようがありません。保守は勉強しないことの言い訳ではありません。

筆者は左翼も安全保障をまともに考え(念仏平和主義を一切認めません)、保守も環境や社会保障をまともに考えるのが当たり前だと思っています。関心の濃淡はあっていいし、論争はあっていいと思いますが、議論を潰すようなやり方を潰すのが筆者のやり方です。そこに左も右もありません。できもしない中立を求めるよりはその方が前に進むはずです。こういうとカスどもがじゃあ話し合えとかいって明らかに枝葉末節の議論を仕掛けたりしょーもない抵抗を始めるんですよね(加計問題が典型ですね。収賄という犯罪も無く、大した論点も打ち立てられなかったのに延々と議論を続けようとしました)。その辺は常識で対応するしかないですね。フツーに見れば、ちゃんと話し合おうとしているか、話し合いをさけているかは分かります。