観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

本日はここまで

2017-08-19 17:56:17 | 日記
本日はここまでとします。後、広島・愛媛・高知ですが、日曜日には終わらないかもしれませんね。どれかひとつ+イスラムテロ+報道各1で残った2県は来週ぐらいを考えています。記事は結構書きましたが、書くべきと思ったニュースが多かったので。来週は経済を特に意識してやるつもりです。

島根(出雲大社・石見銀山・宍道湖)

2017-08-19 14:15:46 | 日記
さて、予告していた島根・広島・愛媛・高知の記事ですが、ひとまず島根から始めます。

島根と言えば、筆者的には出雲大社(ウィキペディア)ですね。

山陰地方というのは、残念ながら歴史時代以降はほとんど目立った活躍が無い場所だと思いますが(申し訳ありません)(今は近畿とされる山陰道但馬の守護でもあった山名宗全(ウィキペディア)(>宗全は出石此隅山城に各国から集結した西軍を率いて挙兵し、京都へ進軍する。)は応仁の乱(ウィキペディア)(戦国時代の原因とも言われる重要な戦です)の西軍の総大将で、全国的に少し日が当たったかという程度のように見えますが)、神話時代(歴史以前)の出雲(島根東部)の重要性というのは傑出しているところがあると思います。

>二拝四拍手一拝の作法で拝礼する。明治維新に伴う近代社格制度下において唯一「大社」を名乗る神社であった。創建以来、天照大神の子の天穂日命を祖とする出雲国造家が祭祀を担ってきた。現在の宮司は84代国造千家尊祐で、國學院大學を卒業後太宰府天満宮を経て出雲大社禰宜→権宮司と昇格すると、2002年(平成14年)宮司に就任し翌年神社本庁より神職身分特級を拝受している。また、宮司の正服の紋様は神社本庁の定める黒綾文輪なし裏同色平絹ではなく黒綾にご神紋である二重亀甲剣花角の文様を練り込んだものであり他に類を見ない。現在も、皇室の者といえども本殿内までは入れないしきたりを守り続けている。約60年に一度行われている本殿の建て替えに際して、神体が仮殿に遷御された後に、本殿の内部及び大屋根が公開されることがある。

大国主(ウィキペディア)やスサノオ(ウィキペディア)は出雲とゆかりが深いですが、日本神話(ウィキペディア)では皇祖神
天照大神に並ぶ活躍をします。説話が残る出雲国風土記(ウィキペディア)は現存する五つの風土記(ウィキペディア)の内、ほぼ完本で残る唯一の風土記で、やはりそれだけ貴重だと見られ特に残されてきたものなのでしょう。

出雲大社の独特の地位は非常に特色があってその価値は明らかだと思います。

>1142年(康治元年)在庁官人解状に「天下無双之大廈、国中第一之霊神」と記された。神在月(神無月)には全国から八百万の神々が集まり神議が行われる(神在祭 旧暦10月11日 - 17日)。出雲へ行かず村や家に留まる田の神・家の神的な性格を持つ留守神(荒神等)も存在しているので、すべての神が出雲に出向くわけではない。

>そのような神集への信仰から、江戸時代以降は文学にも出雲の縁結びの神様としてあらわれるほどに、全国的な信仰をあつめるようになった。

祭神の大国主大神は神在月(※神無月(ウィキペディア)の説話や縁結びでも著名ですね。広く信仰を集めた神社です。

>玉垣、瑞垣(廻廊)、荒垣の三重の垣根に厳重に守護されている。本殿内北西には御客座五神(天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、宇摩志阿斯訶備比古遅神、天之常立神)が祀られている。大国主大神の御神座は本殿内北東にあり、正面である南側ではなく西側を向いている。これは本殿が古代の高床式住居とほぼ同じ構造になっているため、高床式住居における入口と最上席の配置と向きの関係から、御神座は西側を向くことになるためと考えられる。天井には7つの雲の絵が描かれている。現在の本殿は1744年(延享元年)に建てられたもので、高さは8丈(およそ24m)と、神社としては破格の大きさである。

高床式住居における入口と最上席の配置と向きの関係というのも良く分かりませんが、何か理由があるのでしょう。正面を向いていないという理由を考察するのも面白いですね。高床式倉庫(ウィキペディア)は湿気対策やネズミ対策で世界で広く建てられ、日本でも縄文の三内丸山でも祭殿の遺構が見つかっています。高床式倉庫から神社の建築様式神明造(ウィキペディア)が派生したとされますが、穀物を納める代わりに神宝を納めるようになったようです。技術の何故を考察するのも面白いですね。

>本居宣長が『玉勝間』に引いたところによれば、かつての本殿は現状の倍ほどもあり、中古(平安時代)には16丈 (48m)、さらに上古(神の時代の後、平安より前)には32丈(およそ96m)であった、という伝承があるとされる。同じ出典にある、「金輪造営図」と併せて想定される姿は大変不思議なもので、空に向かって延びた何本もの柱の上に社が建つというものになる。

この辺は伝説みたいですけどね。お話の虚実を検討するのも知的探究心を刺激するところはあるでしょう。

出雲大社
出雲大社(特集記事)|出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】

両ページとも日本語のみですから、世界から観光客を集めるつもりも特にないのでしょう。そっとしておいてほしいのかもしれませんが、日本人観光客は積極的に呼んでいる訳ですし、元々広く信仰を集めた神社です。ポテンシャルがあるのにもったいないなという印象があります。明らかに日本固有の神話・宗教の重要な一翼を担っていますからね。まぁ目だって○○○どもに油とかかけられたらブッ殺すしかないですもんね。文化財の損壊の厳罰化が求められるでしょう。アメリカじゃないですが(コーヒーこぼしただけでこんなに?懲罰的損害賠償(ウィキペディア))、一罰百戒で痛めつけるしかないと思います。企業じゃない個人がそんなにお金を持っているとも思いませんが、ムショに何年も入れられるとなったら抑止効果はあると思います。カ○コ○とかいう国は即刻現代の明白なドロボウを引き渡すか厳罰に処するべきです。応じなかったら最低ライン二度と犯罪者を立ち入らせてはなりません。某国が協力しなければ犯罪者輸出国と認定し断交も有り得ると思います。

宗教建築は信仰の場ではあるのですが、世界でも結構観光地化していますよね。お蔭参り(ウィキペディア)の庶民の旅行にかける情熱は相当なものがあると思います(現代の日本の本屋でも国内旅行誌のコーナーは結構広いですよね)。宗教施設の観光も当施設の意向によりますが、出雲大社は日本人観光客は十分とっているのでしょうが、ポテンシャルは相当なものがありますから、こういうところこそとは思いますね。

僻地出雲(お許しを。筆者も僻地四国伊予の出ですから)出雲大社が特異な地位を得るに至った経緯は不明だと思いますが、鉄の歴史は関係がありそうです。鉄の歴史 | とりねつ 鳥取県金属熱処理協業組合 古代には鉄は権力の象徴でした。出雲では他に荒神谷遺跡 - 荒神谷博物館も大量の青銅器を出土していますね。あるいは当時の地域超大国中国に隣接する朝鮮半島と直接交易を行い、かなり栄えていたのだと思います。古今東西貿易の窓口は栄えるところがありますからね。この辺も日本語のみでの紹介ですね。

世界遺産である石見銀山(ウィキペディア)にも言及します。※石見は島根西部

>石見銀山(いわみぎんざん)は、島根県大田市にある、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山(現在は閉山)である。上述の最盛期に日本は世界の銀の約3分の1を産出したとも推定されるが、当銀山産出の銀がそのかなりの部分を占めたとされる。

石見銀山が世界遺産に登録された背景には幕末の通貨問題(ウィキペディア)があると思います。幕末の通貨問題は>日米和親条約締結後に決められた日本貨幣と海外貨幣の交換比率に関する問題。日本と諸外国の金銀交換比率が異なったため、日本から大量の金が流出した。・・・とされる問題で、最近では結構重大視されすぎてきたという結論のようですが、黒船ペリーが関わる最初の日米関係の一幕でもあるんですね。日本では銀がとれすぎ(石見銀山のおかげで)銀安状態で銀を輸出して金を輸入していたようです(>戦国時代末、日本では金銀ともにその生産・流通が増加したが、特に銀の生産が増加したために天正年間には金銀比価は1:10、慶長年間には1:12程度と外国に比べて「銀安」状態にあった。このため、日本から銀が中国やヨーロッパに輸出され、逆に日本へは金が流入する構造が、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて成立した。日本では鎖国の実施後も暫く金銀の輸出が行われた影響によって17世紀前半には東アジア全域で金銀比価の平準化が進み、一旦は1:13前後に収束していく傾向が見られた。)。鎖国と言われる状況下でも経済は世界と繋がっていた証拠はあるということでしょう。一方で鎖国・開国で論争があって(貿易は出島に長く限られてきました)政権が倒れた訳で、鎖国という用語が意味を成さないという訳でもないんですが、誤解を招くところはあります。銀山というのも地味ですから、こういう経済問題もあわせて学べると面白いかもしれませんね。

石見銀山世界遺産センター(島根県大田市大森町) / Iwami Ginzan World ... 日本で経済小説が売れるという話は外国人が驚くポイントと何かで読みましたがそれはともかく、産業遺産(ウィキペディア)も掘れば可能性はあるのかもしれませんね。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」では○○○どもの因縁が日本を怒らせたところがありますが(徴用の意味も歴史も知らずに因縁だけつける○○○どもよ!)、「富岡製糸場と絹産業遺産群」もありますが、ド真面目に研究するのはそれはそれで重要ですが、体験観光をやったり(日本人が経済小説を好むのは自分を投影して体験しているのかもしれません)(欧米の観光客は体験型を好むといいますがなぜ日本へ? モノからコト、体験型観光の需要拡大から読み解く訪日観光 ...(Ys AND PARTNERS)、日本人も可能性はあるでしょう)、大きな話に繋げたりするのがいいのではないかと思います。明治期の産業遺産で言えば、やはり栄光の明治維新みたいなイメージは保持していいでしょうね。中国人・韓国人はイライラするんでしょうが。まぁ例えが大きすぎますが、イギリスの産業革命の話みたいなものでしょう。負の側面もありますが、そんなもんを好んで直視する人もいないでしょうね。必要ではあるんでしょうが。

さて日本の鉱物資源と言えば、銀というよりも金の方が有名だと思うのですが(黄金の国ジパング諸説ありますが、平泉の金色堂が脚色されたとも言いますね。>マルコ・ポーロが伝え聞いたジパングの話は、平安時代末期に奥州藤原氏によって平安京に次ぐ日本第二の都市として栄えた奥州平泉の中尊寺金色堂がモデルになっているとされる。当時の奥州は莫大な金を産出し、これらの財力が奥州藤原氏の栄華の源泉となった。 マルコポーロが元王朝に仕えていた13世紀頃、奥州地方の豪族安東氏は十三湖畔にあった十三湊経由で独自に中国と交易を行っていたとされ、そこからこの金色堂の話が伝わったものとされる。・・・また、戦国時代の武田の金山、佐渡の金山も有名です)、その辺の事情を検索してみたら、興味深い記事が見つかりました(グーグル先生は最強だな!)。

日本の金、銀は枯れたの?(教えて!goo)

>金鉱脈がどう生成されるかに付いては色々な意見が有ります。最近有力な説は次の様なものです。マントルの高熱で地下深くに閉じ込められた水が高温高圧になり、それにイオン化した金が溶け出す。この金イオンを含む高温高圧熱水が地層中の割れ目を通り地上に出る過程で減圧冷却され、金として岩石中に析出し、金鉱脈が生成される。

>火山国で地震国である日本には、当然金鉱脈が多く、それも比較的地表に近い所にあります。見つけ易い所にあるわけです。これを探して採掘していたのが、戦国時代から江戸時代末までの状況です。当時の技術で見つけることができ、掘り起こせる範囲の金はほぼ取りつくされてしまいました。あらゆる大名が自領地を掘ったわけですから。

>現在は金鉱脈生成の過程も解明され、地質学的知見も深まり、探索技術も進歩し、世界的な金鉱脈が日本で続々と発見されています。一番有名なのは、鹿児島の菱刈鉱山(住友金属鉱山)ですが、大分県九重、山形県大峠、北海道東部(釧路周辺)にも金鉱脈が
発見されています。下記URLの【黄金の国ジパングは復活するか】を見てください。http://www.iforum.jp/okuchika/t5713.html

>菱刈鉱山の金品位は世界屈指ですが、他の鉱脈もそれに劣らないと言われています。

>さて、これ程の金鉱脈を持ちながら日本での生産は何故菱刈だけなのかは次の理由からです。掘って生産量を挙げても金相場が下がるだけで住友金属鉱山には投資に合うメリットは無いのだそうです。それで現在の菱刈が枯れたら次の鉱区を開発する予定だそうです(直接聞いた話)。金鉱脈発見ラッシュから20年以上も経つのに、菱刈はまだ枯れそうもありません。

世界の主要金産出国と国別産出量の推移
(Let's GOld)

>なお、世界全体で年間3000トンペースで金が産出された場合、現在把握されている地球上の金鉱山に埋蔵される金は、あと19年で枯渇する計算になります。

貯め殺しが問題の日本ですが、世界が掘り尽くした後にシメシメで金を輸出する作戦なんでしょうね。中国は埋蔵量がない(9位4%)のに掘り過ぎ(1位15%)ワロタ。間違っても日本に掘りに来るなよ!投資要らないからな!豊かな鉱物資源がある南アフリカなんかでは鉱山の投資規制があるようですね(外資に関する規制 | 南アフリカ共和国 - アフリカ - 国・地域別に見る - ジェトロ)。日本はお金は必要な資源ではなく、投資先・雇用が決定的な問題でしょう。先進国病の症状ですね。

最後にもうひとつ。宍道湖です。

宍道湖

>底質は沿岸部の100~200mが砂や砂質泥、それ以外は大部分が泥である。透明度は1.0mと悪く富栄養化が進んでいる。湖内に位置する島は、嫁ヶ島だけである。

>宍道湖の周辺湖岸にはヨシが生育しているほか、アオノリ等の海藻も生育している。宍道湖は有数の水鳥の渡来地であり、240種以上の鳥類が生息しており、特にガン・カモ類は毎年40,000羽を超え、なかでもキンクロハジロが20,000羽以上、スズガモが5,000羽以上が確認されている。さらに、マガン、キンクロハジロ、スズガモについては、全世界の水鳥の一種の個体数の1%以上を支えている。それら鳥類の餌となるスズキ、ボラ、シラウオ、ワカサギ等の魚類やヤマトシジミ、イシマキガイ、カワザンショウガイ等の貝類が生息している。宍道湖では、これまでに68種の甲殻類が報告されている。稀少種としてシンジコハゼが生息する。

>2005年(平成17年)11月1日に宍道湖国指定鳥獣保護区(集団渡来地)に指定され(面積7,851ha、うち特別保護地区7,652ha)、同年11月8日に、近接する中海と共にラムサール条約に登録された。

>宍道湖は湖内の漁獲量の約9割を占めるシジミ漁で有名である。シジミの種類はヤマトシジミ。

>1970年代が最盛期とされ、1991年(平成3年)から2010年(平成22年)まで当地を含む島根県がシジミの漁獲高で日本一となっていた。 その間の「農林水産省 漁業・養殖業生産統計年報 平成12年度」では、全国のシジミ漁獲量1万9295トン中、約39%の7500トンが宍道湖とされていた。

>ところが、塩分濃度の低下やアオコの発生などの問題によるシジミの大量死が起きるなどしたため、漁獲高が急速に減少し、2013年(平成25年)島根県全体でも2000tを切る状況となった。

>そのため、稚貝を栽培して放流したり、禁漁日を増やすなどの対策を進め、2014年(平成26年)のシジミの漁獲高は、当地は湖沼別で、島根県は都道府県別で、各々日本一を奪回した。

>このほか、汽水湖のために魚種も豊富で、スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シジミ、コイ、シラウオが宍道湖七珍と呼ばれている。それぞれの頭一文字をとって「スモウアシコシ」として覚える。

シジミと水質の関係はこちら(ヤマトシジミを用いた水質浄化に関する研究 道上隆文)。汽水域でのヤマトシジミと水質の関係に関しては多くの論文があるようです。

>仮に水中に溶存態として存在する窒素、燐等の物質を含めた浄化効果を期待する場合には、ヤマトシジミと比べ浄化速度、季節変動に差があるが、これらの物質を吸収する植物を利用することにより、お互いの能力を補い合っ浄化システムが構築可能であると考えられる。

シジミの生産と水質浄化の関係性が筆者にはよく分かりませんが(水を綺麗にしすぎたら死んでしまったりして)、シジミ漁と観光を両立した水質改善策があるといいですね。また、禁漁をすることである程度の数があれば資源量は回復することを示しているとも思います。湖だから禁漁が徹底し易いんでしょうが。海だと他所から来る可能性もありますし、回遊魚は上流で獲られる可能性があります。数があまりに減ると数は中々増えないんで、そうなる前の保護が重要です。ラムサール条約(ウィキペディア)は湿地を守りますが、これは渡り鳥を保護することが大きな目的のひとつでしょう。ある国で湿地がなくなったら、その湿地を利用している渡り鳥が困ってしまいますからね。必ずしも一国だけの問題ではありません。日本の壮大な湿原と言えば釧路湿原(環境省)ですね。大規模農業は十勝に任せるなどしてあまり開発し過ぎない方がいいんじゃないかと思います。日本国内では唯一無二でしょう。

対馬と固有種考

2017-08-19 11:52:57 | 政策関連メモ
読売onlineで野生動物との共生に関する社説が出ていたので検討します。

カワウソ発見 野生生物との共生を進めたい(2017年08月19日 06時02分)

>大陸には、ユーラシアカワウソが広く分布する。その亜種とされるのがニホンカワウソだ。かつては全国で見られたが、明治以降、乱獲などで激減した。良質の毛皮は軍服などに多用された。

>高知県で1979年に撮影されたのを最後に、姿は確認されていない。90年代までに絶滅したと考えられている。環境省は2012年、ニホンカワウソを「絶滅危惧」から「絶滅」に再分類した。

>ニホンカワウソであれば、大発見であることは言うまでもない。他の種類であっても、対馬に生息している意義は大きい。カワウソが生息できる豊かな自然環境を今後も守っていきたい。

そもそも進化論の起源はガラパゴス諸島(ウィキペディア)ですが、島という環境は固有種を守り育てる機能があります。小笠原諸島の自然(ウィキペディア)と屋久島(ウィキペディア)は世界遺産にもなっていますね。人間も結構同じで琉球語(ウィキペディア)や八丈方言(ウィキペディア)は日本語の一派ですが、随分違ってしまってますね。対馬の自然 - 対馬観光物産協会対馬の自然 - 動物 - 対馬観光物産協会も貴重なものだと筆者は思います。人間というのも業が深い生き物で、人が多く住んでいると自然環境を守ることは中々難しいところがあります。対馬は山がちな地形が自然を守る結果になっていると思います。

国定公園(ウィキペディア)もいいんですが、やはり数が多すぎ=総花的過ぎて良く分からない感じにはなっていますね。今のところどうこう言うつもりもありませんが、自然環境を産業にするのであれば(人が来すぎると自然環境が壊れるという矛盾はあります)、やはりガイドをつけて雇用を発生させるとか入場料をとるという発想になります。地方創生も地方でメシが食えないと成り立たないのは明らかですからね。クマが出てきても危ない訳ですし(九州では絶滅・四国でもほんのわずかと言われますが)、自然も意外と危険なところはあると思います。筆者は生物進化の本とか面白がって昔に何冊か本を読みましたが、何故生物のこの特徴は発生したかとか考え出したら結構面白いですし、謎解きはキリがないところがあります。特長とか違いは価値を生む側面もあります。規格化して大量生産は効率がいいですが、アマゾンはロングテール(ウィキペディア)でのしあがった一面がありますし、多様性を認めるところがあってもいいでしょうね(中国人政治家が日本で中国に利益誘導するような多様性は不要ですが)。言いたいのは固有種が多い島は結構有望で戦略特区じゃないですが、より重点的に自然環境を守っていっていいのではないかということです。それがその島でしかできない産業を生むことになると思います。ビジネスの発想でいけば、価値を独占できれば優位にたてるということです(他の島にはその固有種はいない訳ですから)。

>野生生物が絶滅の危機に瀕ひんすると、回復させることは極めて難しい。その典型例が、03年に日本産の最後の一羽が死んだトキだ。

>環境省は1999年以降、中国から提供を受けて、繁殖と放鳥を続ける。自治体や地元住民も交えた長年の努力の結果、新潟県佐渡島で、ようやく200羽以上に増えた。毎年、約1億5000万円の国費が投入されている。

中国のトキもいいと思いますし、韓国のカワウソ(かどうか分かりませんが)もいいと思いますが、やはり決定的に重要なのは固有種だと思います。少し前に琵琶湖の記事も書きましたが、固有種がいる自然こそまずは手始めに守りたいですね。差別しているようですが、いったん滅びると復活できませんし、数が少なくなりすぎると数を増やすのは難しくなってきます。

>国連の生物多様性条約に基づき、2020年までの世界の環境保全策を定めた「愛知目標」は、絶滅危惧種の絶滅防止や種の効果的な保全を掲げる。

>14年に公表された目標の中間評価では、改善はみられない。野生生物との共生に向けた取り組みの強化が求められる。

国連というのも腐敗もあると言われ怪しい伏魔殿という印象ですが(主として歴史問題絡みで中韓が反日行為をする舞台という印象があります)(アメリカにとっては中露が拒否権を使って盾つく役立たず組織という見方が特に保守派にあるでしょう)、まぁ日本が世界に目をむける助けになっている側面もありますね。世界遺産もそう馬鹿にしたものではないと思っていますが、キオクなんちゃらとかで中韓の道具になることは避けてほしいですね。韓国なぞ韓国の世界遺産登録を助けてやったのに恩を仇で返しましたからね。ウリたちは日本に一矢報いたニダを何時まで続けられるかな?日本を怒らせて遊んでいると氏んでも知らんよ。

愛知目標
(ウィキペディア)

>国際社会が2020年までに実効性のある緊急行動を起こすことを求める(但し、締約国に対する強制力は持たない)。

強制力の無い目標というのもあまり実効性がありませんが、これは人間の経済活動と環境配慮が矛盾しやすいことと関係があるでしょう。期限はせまっていますから、何か行動をおこしてもいいのかもしれませんね。

>目標2:遅くとも2020年までに、生物多様性の価値が、国と地方の開発・貧困解消のための戦略及び計画プロセスに統合され、適切な場合には国家勘定、また報告制度に組み込まれている。

日本でも外国でも貴重な固有種が地方の開発に繋がるところはあるでしょうね(ガイドもつけずにアナウンスしすぎると不届き者が密猟する可能性は否定できません)。

コモドドラゴン(コモドオオトカゲ(ウィキペディア))やコアラ・エリマキトカゲ・カンガルー・カモノハシ・ウォンバットといった島大陸オーストラリア固有の動物くらいのインパクトは中々望めないでしょうけどね。ニュージーランドはモアが惜しい。マオリ族が狩ったともいいますが、生きていたら物凄いインパクトで環境資源になったでしょうね。国鳥のキーウィ (鳥)(ウィキペディア)も危機的といいます。守っていくべきですね。

まぁ日本の固有種は地味は地味ですが、近場だとホイホイ行けるというメリットはあります。地味には地味の味もありますから。

最後に念のためつけ加えておくと、対馬は韓国に距離的に近いですが、西水道の方が東水道より深く、一説には大陸と繋がっていなかったともいいます。西側の方が急峻な地形でもあります。こうした理由で自然と日本に属する結果になったのでしょう。国産み(ウィキペディア)神話の頃から日本の領土ですので、韓国人は決して勘違いしてはなりません。ロクに知りもしないのに軽率にカードにすべきでないですね。絶海の孤島竹島とは性質があまりに異なります。日本が済州島の領有権を主張するぐらい有り得ないと考えるべきでしょう。有り得ないことを言い出すのが韓国人ですが・・・。

イージス・アショアにまつわる幾つかの議論

2017-08-19 10:10:28 | 政策関連メモ
軍事研究9月号で文谷数重氏がイージス・アショアについて肯定的に論じています。文谷氏に関しては以前北極海航路に関する否定的な記事で取り上げましたが、安倍政権は北極海航路に肯定的でロシアに理解を示す態度をとっています。どちらがどうとも言いませんが、個別の政策に関して率直な議論ができることを筆者は望みます。それはさておき幾つかの論点を検討します。

①イージス・アショアは既存の技術(イージス艦を日本は保有している)の転用であり価格も安い。防衛範囲も広くこの意味でもコスト面で優位に立つ。

注意すべきは日本がイージス・アショアに肯定的になることで、韓国がTHAADに否定的になることではないかと思います。これに関しては韓国が賢くなるしかありません。まず韓国は日本と違って一箇所に纏まった狭い国ですから、防衛範囲の問題からはTHAADで問題ないと考えられます。また、ミサイル防衛で飽和攻撃を防ぐのは至難ですが、極論に走る必要はなく、米軍がある程度守られるだけでも北朝鮮に対する強い抑止力になります。逆に言えば、先制攻撃で米軍を潰せると北朝鮮が認識した時に戦争が始まると考えられるでしょう。勿論、今は米本土に北朝鮮のミサイルは届きませんがから北朝鮮の大規模先制攻撃の可能性は低いですが、中露の支援が万一あればわりと短期間に情勢が覆る可能性もあります。アメリカは自国民保護を重んじる国でもあります。特に国防省は同盟国防衛の意志を強調しているとも思います。韓国は安全保障はアメリカと言いますが(経済は中国などと平気で蝙蝠しますがそれはともかく)、THAADで中国の顔色を伺いますから、言行が全く一致しません。怪しまれてしょうがないと自覚するべきでしょう。韓国は韓国の状況において防衛装備を検討すべきであって(在韓米軍に配置する訳ですが)、THAADをアメリカが言うのはTHAADにメリットが多いからだと考えられます。基本的には尊重すべきでしょう(しつこいようですが、在韓米軍に配置します)。アメリカはレーダーを中国方面を探知できないところに設置したようです(THAAD:在韓米軍レーダー、中国の動きを探知できない場所に配備 朝鮮日報online 2017/08/19 08:40)。ムンとかいう人は米韓中のTHAADに関する会談を提案したようですが(そして中国に蹴られたようですが)、韓国の一連のバランサー外交は結果的に何も生んでいないことを自覚するべきでしょう。中国は韓国制裁を止めませんし、THAADにも理解を示していません。少なくとも今のところはね。アメリカは北朝鮮のミサイルを探知するのに相応しいところに設置したと言いますが、結果的に中国探知の副産物はひとまず捨てています(中国による北朝鮮制裁を引き出すカードに使ったかは不明です)(また、中国が理解しないのは、THAAD設置を認めてしまうと2基目3基目で探知されてしまうないし、設置場所の移動で探知されてしまうことを警戒しているとも考えられます)。韓国は何も得られていません。失ったのは米国からの信頼です。米軍は同盟国を防衛しているのであって、侵略の尖兵ではありません。韓国の主敵は北朝鮮なのであって(そもそも戦争中です)、北朝鮮を支援しているのは実質中国(+ロシア)です。日本に対してイチャモンをつけている場合ではありません。有事には日本の基地から米軍が韓国を援護に行くのですから。

②イージス艦を北朝鮮正面から解放できる。

これはなるほどと思う観点ですね。海自はイージス艦の平時運用に負担を感じているようです(一隻貼り付けると交代のため三隻拘束される)。機動できるのが船のメリットで貼り付けるのなら地上型の方が全然いいですからね・・・。理に適った見方でしょう。

③北朝鮮との関係改善に役立てる。

北朝鮮は日本にとって従敵に過ぎないから、刺激しないでいいという意見のようですが、筆者は疑問がありますね。確かに北朝鮮は日本を刺激することを避けているフシもあるようですが、それも日本が再武装するのを警戒してのことです。中国の軍事拡張に対応するなら、日本の再武装は規定路線ですからね。北朝鮮の望むようには結局できないと思います。装備を完全に北朝鮮用・中国用・ロシア用に分けることは難しいでしょう。大体北朝鮮の言い分を信じる訳にもいきますまい。いざとなれば何とでも言うしやるはずです。日本が人質にとられたら北朝鮮の言い分を吞むしか無くなるんですね。筆者は攻撃するならおまえは死ぬという抑止力という力による平和を信じます(警察にも問題はあるかもしれませんが、警察が無くなったらヤクザが超元気になるのは誰でも分かるでしょう?)。軍拡する国が無ければ別にガンガン旗をふることもありませんが、軍拡しているカスどもが近所にいる以上、日本が降りるという選択肢は考えるべきではないという意見です。日米同盟が基調で全て自前は現実的ではありませんが(欧州もNATOがあります)、やれることを着実にやっていくべきでしょうね。

イージスアショアの導入は小野寺防衛相も検討するようですが、筆者は非常に好印象ですね。話が纏まるといいなと思います。しかし誰が言い出したんですかね・・・。自民党主導説もあるようですが、良く分かりません。知恵者っているんですね。

無原則な保守の立場からの保守政権への批判は左翼に対する援護射撃

2017-08-19 08:03:30 | 政治システム・理論
民族の生存懸けた政治議論を 保守の立場から保守政権を批判する勇気と見識が必要だ 評論家・西尾幹二氏(産経ニュース 2017.8.18 10:00)

>今でも保守系の集会などでは当然ながら、安倍晋三政権を評価する人が少なくなく、私が疑問や批判を口にするとキッとなってにらまれる。「お前は左翼なのか」という顔をされる。

日本は言霊の国・空気が支配する国でもありますからね。保守への批判の声があがると現実的には左翼を利するだけですから左翼なのかと思われて当然ですね。ノダとかいう左翼の支援を受けるホシュハ政治家が安倍嫌いの保守派を育てるとか何とか言ってチョロチョロしていることは記事にしましたが、そういうことですよね。左翼の支援をうけるホシュハがやりたいことがまさに保守派による保守政権批判である訳です。意図はどうあれ良く似ていることは自覚した方が良いでしょう。

保守派が保守派を批判することは当然有り得てもいいと思います。筆者も安倍政権と意見が違うなと思ったら書くときは書きます。そういうことに慎重なのは、日本の言論を必ずしも信用していないからです。攻撃し始めたら坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで無茶苦茶言い始める方々がいらっしゃいますからね・・・。そういう方々ほど一生懸命なので、結構空気を左右してしまうのが問題です。喚き散らすスタイルの方々もそれなりに有効だから喚き散らしている訳ですね。筆者が安倍政権と違うことを言ったからと言って、安倍政権を支持していないとか思う人はそんなにはいないと思いますが、それでも言質をとったふうなことを言って批判に役立てるバカヤロウが湧いてきますよね(仲間から批判される安倍(プゲラ)の類です)。それが左翼からの批判だと分かっていれば、ほとんど批判は無効だから心配する必要はないと思いますが、左翼の支援をうけたノダの類がホシュの立場から左翼を利していくような言動が決定的に問題です。便衣兵が多すぎるんですね。筆者は確かに保守派からの保守政権批判は有り得てもいいと思っていますが、現実的には慎重であった方がいいと思っています。保守派っぽい人でも民主党による政権交代時に自民党政権をガンガン叩くことがありましたが、結果どうなったかということです。

安倍政権を支持している人が安倍政権を批判するのはひとつの意見だなと思って筆者も何とも思わないのですが、ザパニーズ保守が裏の意図があって安倍政権を叩くのが問題なのであって、順番としてはそういうザパニーズ保守を消していくのが大切だと筆者は思います。筆者は憲法改正反対の保守派は日本にはまずいないと思っていますが、因縁をつけて断固反対する自称保守がいらっしゃいますよね?ほぼ100%左翼の支援が命綱のミンチン一派だと睨んでいますが、そういう卑怯者のカスどもをまず倒していくことが大事だと思います。別に憲法改正に反対であってはならないと言っている訳じゃないんですよ?でも保守論壇で普通に言われていることにあくまでも反対する奴は常識的に考えて保守じゃないでしょう。ネットの時代になりましたが、紙媒体の方が先に確立していますから、後から来たネットで紙と逆の意見を打ちたてようとする人は明らかにおかしい。それもミンチン一派の工作と見るのが妥当でしょう。

>今でも自民党は社会体制を支える最大級の保守勢力で、自民党の右側になぜか自民党を批判する政治勢力が結集しない。欧州各国では保守の右側に必ず保守批判の力が働き、米国でもトランプ一派は共和党の主流派ではなかった。先進国では日本だけが例外である。

よく知らないので海外の政治事情に深入りは避けます(フランスの国民戦線・イギリスのUKIPはより右だと思いますが、米独に明確により右の有力政党は育っていないような気がします。米のトランプとかティーパーティーとか英の保守党EU離脱派はより右と思いますが、政党にはなっていません。つまり民主党や労働党を利するような動きにはいろいろ言う人はいるでしょうが必ずしもなっていません)が、日本に自民より右が育たないのは単に自民より右に人気が無いからです。結構それを目指した政党はできましたが、泡沫に終わったのは基本的にその政党に実力が無いと見るべきだと思います。まぁ戦後レジームの空気がそれを許さないところもあるんでしょう。ですから、戦後レジームの脱却を意図した安倍政権が重要だと思うのですが、西尾さんのような方々に必要なのは根気でしょう。戦後ずっと動かなかった山が一夜に崩れることはないと思います。政党は一夜にして突然大敗も有り得ますけどね。こういうのは体質ですから、地道な努力あるのみでしょう。安倍政権でいいなら安倍政権支持の立場から批判する。安倍政権に保守度が足りないと思うのであればより保守と思う政党を支援する(当然その保守政党は安倍政権と協力する。左翼政権になったら逆行するからな)。そんな政党がないと思うのであれば自分でつくる。それも出来ないなら黙ってろ。何も言うなするな。現時点では政権批判の受け皿は事実上左翼しかないからな。左翼はクソだと思いますが、戦後長らく受け皿をつくる努力をしてきたことは筆者は認めますよ。こんな結論がつまらないことも認めます。でも面白いつまらないで判断していいほど政治は軽いものじゃない(安全保障政策は命に関わりますし、経済政策は自分の生活に関わります)。保守論客の方々には自覚してほしいところです。

日本ももうちょっと理屈重視の理念型になればいいと筆者は思いますがね。実際は旗を掲げた第一次安倍政権はあっさり倒れてしまったのですから、旗を掲げることに尻込みする人が多くても止むを得ません。旗を掲げると矛盾しているじゃないかとかその旗はどうなのかとかあることないことワーワー言われて近視眼的に見れば損の方が多いですから(ただし理念を共有する味方を集める効果も決して小さくはありません)、どうしても便衣兵が増えてしまうんだと思います。まぁネットによくある立場を明示しない政権批判こそ批判されるべきでしょう。政策批判は自由にやればいいと思うんですけどね。自民を削ってより右をつくるなら自民が苦境にある時がチャンスですが、自民を補完する形でないと結果左翼を利することになります。また、自民を苦境に陥らせて自分の政党の環境整備をするのも左翼を利するだけですしマッチポンプで極めて悪質です。いろんな立場から安倍政権批判はあっていいのですが、無原則な批判で安倍ガー安倍ガーの空気を醸成しないでほしいということです。

CTBT考

2017-08-19 06:43:13 | 政策関連メモ
大艦巨砲主義経由で読売online

核軍縮を異例の直接要請…米国務長官に河野外相(2017年08月18日 12時01分)

>河野氏は会談で「CTBTの早期批准を含む米国の前向きな取り組みを期待する」と述べた。ティラーソン氏から返答はなかった。CTBTは地下を含め、あらゆる空間での核実験を禁止しているが、米国や中国などが批准せず、発効していない。

包括的核実験禁止条約(ウィキペディア)

>1996年9月、国連総会によって採択され、日本は1996年9月に署名、1997年7月に批准した。2012年2月現在で182カ国が署名、157カ国が批准しているが、発効要件国(核兵器保有国を含む44か国)の批准が完了していないため未発効である。

>この条約の発効には1996年6月時点で、ジュネーヴ軍縮会議の構成国であり、かつ国際原子力機関の『世界の動力用原子炉』および『世界の研究用原子炉』に掲載されている44か国すべての批准が必要であると第14条で規定しているが、アメリカ合衆国(外務省ホームページによると他にイスラエル、イラン、エジプト、中華人民共和国の5か国)が署名のみで批准せず、朝鮮民主主義人民共和国、インド、パキスタンの3か国は署名すらしていない。以上8か国が未批准であるため、2014年現在、発効していない。

河野外相の意図が良く分からないですね。理想主義的で現実を見れない人なのかなと思ってしまいます。核兵器は軍事そのものですから、こういう話は外務副大臣に相談した方がいいでしょう。政府内で話し合ってこれじゃないとは信じたいですが・・・。

意図は恐らく核兵器のない世界に向けてアメリカに率先していってほしいということでしょう。(アメリカ・ロシアで繰り返し行われている)臨界前核実験は当条約では禁止されてないから、アメリカも批准しても差し支えないと思ったのかもしれません(ロシアは批准)。

まぁでもアメリカ以外のイスラエル・イラン・エジプト・中国・北朝鮮・インド・パキスタンが批准するかって話です。北チョン・インパキは署名すらしていません。ですから、アメリカが批准したところで発効しないから意味が無いということになります。

別にアメリカが批准しても発効の機運は出てこないですからね・・・。トランプついにおかしくなったかと思われるだけでしょう(核実験自制の安保理決議を採択へ CTBT批准できず、オバマ氏の「核なき世界」どこまで? 北朝鮮や中国も参加せず 産経ニュース2016.9.23 19:44)。オバマが主導して共和党が反対したような政策はよほどの理由がないとトランプこそ絶対にしないと思います(例えば「トランプ氏、核戦力増強を表明「各国の先頭に」」日経新聞 2017/2/24 11:44)。この辺も現実的じゃないですね。官僚ならその辺の空気が読めなくても仕方ないかもしれませんが、政治家はそのぐいら分かってないと困ります。

アメリカが批准したとして北朝鮮がよし批准しよう!ってなりますかね?なるなら、まぁ批准を考えてもいいかもしれませんがね。北朝鮮の非核化がなるなら、アメリカが批准する意味がないとも言えないかもしれません(北朝鮮はメンツを重んじているでしょうから、そういう話(アメリカと対等に話して動かすような話)は恐らく好きでしょう)。勿論、北朝鮮が批准したところで発効しませんから、北朝鮮の核実験に対する決定的な抑止力になる訳では全くありません。幾らでも理由をつけて約束を反故にするのが朝鮮人です。大体発効したところで、効果的な査察が実現しない限り、核武装を抑止できるものではないでしょう。アメリカが率先して批准すれば他がついてくるとか、非核を訴える力が増すとかそういう考えは早計です。寧ろアメリカの弱さを見て更に冒険主義の勢いが増すと見た方がいいでしょう。批准したらカードにはならないから単純に交渉力を削ぐと考えた方がいいと思います。リーダーが率先したら下もついてくるというような話は日本国内では通用するかもしれませんが、対立する陣営の一方が弱みを見せれば相手はつけこんでくるというのが普通の国際情勢の見方だと思います。諸国民の正義を信じてはなりません。日本でも対立陣営の一方が何かやったところでもう一方に必ずしも波及はしないでしょう?自民がやったことはミンシンもやるとか、ミンシンがやったことは自民もやるとか、そういう話もありはするでしょうが、単純に対立しない話だったからなのであって、憲法改正など幾らでも屁理屈を捏ねまくって名目上対立しない話でも対立してしまうというのが現実です。

論理的に言って、未臨界核実験が禁止されていない以上、既存の体制有利は否めません。公平な条約ではないですね。核廃棄が書かれている訳でもありませんから、既に核を持っている国有利でもあります。その意味でも公平性には欠けます。