三電計装株式会社の社長日記

無線通信分野での事業を通して四国を元気にしたいと思っております。

車も高齢化です。

2009-10-28 15:40:18 | Weblog
日本は、少子高齢化に突き進んでいますが、車の高齢化も進んでいます。
今年3月の平均車齢は7.48年と前年同時期に比べ0.25年延びています。
この10年でも2年延びており、1975年比では2.3倍となっています。
周りを見渡しても、平均以上乗っているのが当たり前のような感じで、私の社用車は9年落ちの中古を購入しました。
これには、いろいろ訳がありまして、5年乗ったのを故障だらけで嫌って9年落ちの中古にしました。
妻の車も9年落ちで2台とも息子と同級生?です。
それにしもて平均車齢が伸びた理由として景気が悪いのは一番ですが、昔のようにモデルチェンジをする度に車の性能が飛躍的に伸びていたり目新しい材料も無く、根本的に国産車は故障しませんので買い換える必要がないと思われます。
ですから、国産車は何年乗っても壊れないのですから、結果的に国産メーカーの努力がこうした平均車齢を伸ばした大きな要因だと思います。
また、「いつかはクラウン」というキャッチフレーズのコマーシャルが昔あり将来儲けてとか出世してクラウンに乗りたいという自動車が一種のステータスシンボルという位置づけもなくなってきたと思われます。
しかしながら、アメリカを凌ぐ自動車産業大国の日本ですから、環境問題を飛躍のチャンスとして業界全体頑張って欲しいと思っております。

そういえば、我々が創業以来取り扱っている無線機も高齢化です。
昔からタクシー無線を販売し保守も行っていますが、今のタクシー無線の故障は電源やアンテナなどの配線系やマイクのコードといった老朽化による故障が多く無線機そのものの故障は滅多にありません。
昭和30年代のタクシー無線は、真空管方式で大きく無線機本体が車のトランクにドカッと居座り、操作部が社内にありました。
それから、真空管からトランジスタ、ICと目覚しい技術革新のおかげで高性能でコンパクトで壊れなくなりました。
よって、無線機の平均寿命は10年は超えていると思われます。
20年前の無線機を未だに使っているお客様も居ます。
古い無線機でもその性能や使い勝手で申し分ない場合は買い換える必要がありません。
車の高齢化と一緒で、我々も昔に比べビジネスチャンスが減っています。

しかし無線機は、国を上げてデジタル化に向かっています。
10年程前には携帯電話がデジタル化しましたし、テレビも地デジで2011年にはアナログ放送が終了します。
タクシー無線も2016年に現在のアナログ無線の使用期限が来ます。
と、このように全ての周波数が将来デジタル化され集約された結果、空いてくる周波数を高度利用しようという計画があります。

日本の無線機製造メーカーは携帯電話が普及して、無線機の売り先が減った結果、無線機の製造そのものを辞めてしまったメーカーも多く、日本の無線という技術力が落ち込んできているのではないかと危惧します。
中国やインドなど目覚しい経済発展を遂げている巨大な国土の市場が目の前にあるのにもったいない気がするのは私だけではないでしょう。



コメント
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