ΔLoop10のエレメントはMK-5212を改造したものを使います。
MK-5212に内装されている同軸ケーブルは抜いて、円形のアルミ・パイプをエレメントとして使います。
アンテナのエレメントのインダクタンスを実測したら1.3μHでした。エレメント自体が小さめの直径69cmなのでゲインは低いでしょうけど、その分インダクタンスは小さいです。アルミパイプが太めで肉厚なのもインダクタンス低下に効いているようです。
素人のこだわりの一つ目が石の選別!最終調整でヌル調整するので同じランクだったら気にすることはないけど、なるべく hfe (直流電流増幅率)の揃ったものを半日かけて選別しました。高周波的な選別は、また別な話だと思うのでhfeだけでは選別できないでしょう。選別は個人の趣味です。
次は電圧確認と調整...
おや?レギュレータICの出力10Vが出ていない?
よくよくテスターで調べていくと基盤のパターンが切れていて220μHのインダクタからレギュレータICのInputまで導通しません。切れている部分は目視では確認できません。しかたなくジャンパー線で繋げました。切れていたのが電源回路の分かりやすい部分だったのが幸いです。高周波部分だったら基盤の切れに気付くのは(私には)無理でしょう。
素人のこだわりの2つめがエレメントまでのラインの太さ! 1.6mm径の銅線を基盤からエレメントまで繋げます。1.6mm径だと基盤の穴には入らないので基盤の穴を大きくしました!素人考えですが少しでもインダクタンスを減らすためです。但しこのやり方だと風の影響などでエレメントの振動が基盤まで伝わり、基盤のパターンが浮いたり接触不良になりやすいので要注意です。
下の画像で真ん中の配線穴GND2は配線忘れではなく基盤の裏で1.6mm銅線を使って配線してあります。アースは太く短く!
改良版の回路図に沿って電圧測定!問題なし!
初段のトランジスタが少し熱を持ちますね、冬はケース内が暖房されて快適でしょう!
早速アルミ・パイプのエレメントに付けて聴いてみました。
結構ゲインが大きい!~、近隣中波局はどれもメーターが振り切れそうです。
電圧調整だけでは2倍と3倍高調波が出るので、次回は半固定VRを再調整してみましょう。
詳細調整は後日にするとして4870kHz RRI Wamenaなど、前祝いの酒を飲みながら聴いています。