( 今回は LED ヘッドライトは割愛します )
キセノンのヘッド・ライトって大変明るくてハロゲンよりも長寿命、しかも消費電力が少ない。どちらの電球も部品としてあまり値段の差はないのに、全部のモデルに付かないのはなぜ?
という素朴な疑問がありました。
キセノンは HID とかディスチャージ・ライトと呼ばれます。
『放電ガス灯』っていうことですね。
放電させるために約 3 万ボルトまで昇圧しています。この昇圧器が高いのかな?と思っていました。
結局、キセノンのライトが全車種に付かない理由は別にありました。
従来のランプは発熱が大きいけど最新の キセノンは消費電力が少なく発熱が少ない。これは省エネという利点であるんですが冬の雪道ではヘッドライトに付いた雪氷が溶けにくいという不具合があります。そのためにヘッドライト・ウオッシャーは必須となります。
「ヘッドライト・ウオッシャーが付いているんだ、凄い!」ではなく、キセノン・ランプにはヘッドライト・ウオッシャーを付けるように義務化されているそうです。( EUR の規定 )
そうなると雪の多い地域だとハロゲンが正解という気がします。
またもう 1 つの理由に、一般的にキセノンは大変明る過ぎて対向車側が眩しいという問題もあります。それを防止するために前照灯の光のカットに厳しい決まりがあるようです。またその光のカットをより正確に生かせるように車体は重心によって正しい光軸になるように、スイッチを入れる時にセンサーがあって光軸を毎回自動で調整する機構があります。
⇩ 下の動画開始 3 秒ころから最初にライトを点灯させる前にキセノン・ヘッドランプの光軸がターミネーターの眼みたいに微調整で動くのが分かります。この複雑?な機構を付けるのにコストが掛かるという事が分かりました。
また動画を見てるとヘッドランプのスイッチを入れてから明るくなるまで時間が掛かるという欠点もあります。パッシングと言う技は使えそうにないですね。
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この動きは初めて見た!運転席から見えませんからね。フロント・ガラスのワイパーのウオッシャー液を散布させると前部から水しぶきが出ることで作動している事は確認できます。
FIAT 500 の場合キセノンは下向き及び上向き前照灯にキセノン・ライトが採用され、追加で上向き前照灯にハロゲンが使わています。前照灯の上向きが2つ?ある??