6 年間ほど倉庫に置きっぱなしの Collins 51S-1 が復活しました。修理費用は覚悟していたんですが、Vicりの良心的費用でした。
今回の修理で部品交換は一箇所の真空管ソケットの交換だけ、実質は清掃・調整で復活、修理の明細によると全般的な感度低下の原因はターレットの劣化 ( 腐食・汚れ?) が原因で、ターレット清掃で全バンド帯が復活したみたいです。ターレットの清掃前は、ほどんど受信できないほど感度低下していたバンドがありました。さすがに Collins プロの方の修理技術・能力は全然違う事を実感しました。また清掃で復活する 51S-1 の素性の良さもあるでしょう。
早速 6115 kHz, Radio Nikkei の " RaNi Music " や Radio New Zealand International を聴いて癒されています。
製造後60年経過した受信機ですが保守も含めて今後も大切に維持していきます。
「コリン星から来た 51S-1 と愛の生活」を再開します。
P.S.
今回修理する以前に既に部品交換していた内容、
電源回路を含む全部の電解コンデンサ
ほとんどのセラミック・コンデンサ
SSB 回路の唯一のトランジスタ
電源回路のダイオード
一部変色した抵抗器
以前に行っていた改修は、
SSB 回路の時定数の変更
AM 用の LC フィルタを純正メカニカル・フィルターへの換装
などです。
ターレットはバンド切替部だったのでしょうか?接点は摩擦部ですから炭化物とかあったんでしょうか。
真空管ソケット交換て聞きますね。私も真空管収まりが甘いソケットは、気持ちだけでも端子を絞って接点圧上げるようにしていますが、交換できる部品があるなんてやはりプロ仕事ですね。
フィルターはAF回路やSPなどの兼ね合いがあるので、長く聴いて疲れない音が、良いのかなと思うこの頃、その昔は絞って絞ってカリカリの音が良いなんて思っていた時期もありましたが、ブロードバンド聴くようになってからは、多少ノイジーでも低音域の音が良いかなと!
今日は据え置きのSPで音楽聞いています。久々に聴くと締まった低音に音場の広がりがなんとも良いですね。イヤホンでは味わえないゆったりした気分になります。いい音でラジオ聴いて下さい。
ターレットは 51S-1 の第2の心臓みたいなものかと思っています。第一の心臓は PTO ! 持ち分を各 1MHZ のカチャカチャと変えていく構造は Collins 伝統かと思っています。
ソケット交換、私も過去に何個か既に交換しているんですが、球を触るとガサガサ雑音がするのは精神衛生上良くないですね。故HITROKI さんに確か歯間ブラシで掃除するといいと教わったことがあるんですが、それも程度問題で今回は交換に助けられました。
音ですが、隣に DRAKE SPR-4 が卓上にあるんですがこれは AM は LC Filter 帯域 4.8kHz となっています。回路もスピーカーも異なる 51S-1 ですが、切り替えるとどちらもいい音で鳴っています。たぶんスピーカーによる差が一番大きいかと思いますが、なるべくオリジナルで聴くのが良いかと!
長くなりますが、今回修理してして頂いた方はたぶん趣味でコリンズを修復されている方、能力はプロ以上の超プロ!しかも修理代が申し訳ないくらいの安い費用でした。
今回の修理調整で今後の 51S-1 の将来が明るくなり、ガンガン聴いています。近く保守用真空管一式も米国から届きます。これは故障した球だけ交換して長寿を目指します。