時間泥棒
子どもから教育を奪うことを、教育泥棒という。
教育泥棒の特徴は、権力を持った大人が、弱い立場の子どもに不寛容であること。
そして人権を徹底的にないがしろにする行為を、迷いなく淡々と行える点だ。
学校教育が肥大化した現代では、教育泥棒は、教育だけでなく、遊びや友だち、子どもの生活と文化、あらゆる「子どもの時間」を盗んでいる。
子どもが「教育」を求めても、友だちを返してと訴えても、聞く耳は持たず、もともと「教育を受けるに値しない命」だと、子どものせいにする。
「盗まれた」のは、子どもが弱いせい、無力なせい、力のないせい。教育泥棒は、なによりも「弱さ」に不寛容だ。
「弱さ」とは、子どもであること、少数であること、守ってくれる大人がいないことを指す。
教育泥棒は少数の問題だと思われているが、結局は、すべての人から、「子どもへの敬意」を盗むことになっている。だから、子どもの人権をないがしろにする社会、子どもの弱さ・未熟さに不寛容な社会が繰り返される。
教育泥棒(時間泥棒)とは、子どもの遊びや学びや笑顔を取り上げ、トラウマを負わせる大人の行為をいう。
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