やっと記憶が戻りました(゜゜)
…みたいな感じです。
定期的に記憶がなくなる週がある、みたいな生活をしていると、なかなか言葉もつながりません。
出かけることや、人と会うこともほとんどなくなると、社会から忘れられていく感覚ってこんなかなーと思ってみたり。
そして今回、初めて感じたのが、自分で自分を忘れる感覚、でした。
「自分が何をしてきたのか」、「自分が何をしたかったのか」、思い出せないというより、その「自分」が透明人間みたいに消えかかっている感じ…。
46歳でアルツハイマー病の診断を受けたクリスティーンさんが書いた「私は誰になっていくの?」という本を思い出していました。
クリスティーンさんのいくつかの言葉が、少し理解できたように思いました。
それから、自分で自分を思い出そうとするのですが、その回路ではうまくいかないことに気づきました。
自分のことを思い出そうとするより、誰かのことを思い出すと、その誰かを通して、自分のことが思い出せていくのです。
先月亡くなった純子さんのことを思い出しながら、そのことがはっきりと分かりました。
純子さんのことを思い出すと、すぐに伊部さんが浮かび、朝子たちの子どものころの顔が浮かび、自分も伊部さんと純子さんに見守られて生きてきたことを感じました。
自分で自分を思い出さなくても、純子さんや伊部さんの顔を思い出すだけで、そこに確かに私がいるのでした。
二人がうなずいたり、首をふったり、笑ってくれるのが嬉しくて、二人に認めてもらいたくて生きていた自分が忘れようもなくそこにいるのでした。
たとえ、その人がこの世にはいなくても、誰かが私を覚えていてくれるから、
私はその人たちのおかげで、わたしを忘れないでいられる。
…6歳になったばかりの子どもたちを分けちゃいけないと、こだわってこだわって私が生きてきたのは当たり前じゃんって、こんな瞬間にも思います。
『いいんだ朝子、そのままで』 伊部純子 径書房
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