hideの講演会まであと1週間になりました。今年の6月1日のブログで書いたころは、まだ半年も先だからぁ~~~、余裕でゆっくり考えようと思っていたのですが…。何も考えないまま、11月になっていました(-。-)y-゜゜゜
【たこの木連続講座】『知的障がいを持つ人の自立生活。~様々なかかわりの中で~』
その第1回目の講師がhideです。中身は、《普通学級・高校をともに学び自立生活へと至った知的当事者のこれまで取り組みを振り返り、自立生活に向けた「ともに学び・育つ」事の意味を学ぶ》のだとか……(@_@;)
たぶんhideは自分では話さないと思うので、hideの介助者にいまの生活の様子を聞き、学校生活については私が話すことになるようです。
でも、何を話せばいいんだろ(・。・;
《自立生活に向けた「ともに学び・育つ」事の意味》???
そんなこと、考えたことあったかな?
という訳で、昨日になって、hideのお母さんに電話で聞いてみました。
「あのさぁ、hideの今の生活の、最初のイメージっていうか、きっかけって何?」
「hideがまだ小学校に入る前に、『自立生活』している人の家に行ったこと。そのときは、まだhideの将来のこととか考えてたわけじゃないけど、障害があっても、こういう生活があるんだと…」
へー、やっぱり、「普通学級」とか「地域の学校」の話ではなく、実際に自立生活をしている「障害者」の生活と出会っていることが、最初に出てくるのか~と思いました。
そして、「普通学級で共に学ぶ」ということと、「自立生活」って、何がつながっているんだろうという話になりました。いまは、「養護学校」を出ても、「自立生活」という話があります。大人の障害者の自立生活を支える人たちにとっては、その人が「地域の普通学級」で子ども時代を過ごしてこようが、養護学校で教育を受けてこようが、目の前の「自立生活」を支えることは、「同じ」ように語られています。
でも、私には、そうした話が、いまいちピンとこないところがあります。
そこで、「ヒデが『養護学校』だったら、今の生活はあったと思う?」と聞いてみました。
すると、「できない」という答え。
「何が違う?」と聞き返した瞬間、
「人を信じられない」という言葉が返ってきました。
「それは、誰が?」
「私が」
「hideじゃなくて?」
「そう、hideじゃなくて、私が、いまのように、人を信じられないと思う」
へーーーーと思いました。
その言葉の「確信にみちた響き」に少し驚きました。
私が何を話せばいいのか、それが答えだと分かりました(o|o)
「ヒデにいまのような生活が可能だというふうに、人を信じられないと思う。今までだって、K2の対応に納得できないことや、不満もあったし、今だっていろいろ聞いていけば、もっとこうした方が…と思うことはある。すべて満足しているわけじゃない。でも、それでも「信じて」任せている。
その『信じる』ができなかったと思う。不満があっても、不安があっても、どんなに秀和が頼りなくても、介助者が頼りなくても、『信じる』ということが、私にできなかったと思う。」
もちろん、これは「親の立場の言葉」です。でも、そんなふうにhideを委ねる信頼を、手に入れることが、「地域の普通学級で当たり前に暮らすことの意味」だと思いました。
その「信じる」を、どうやって手に入れてきたのか。
hideが小学校、中学校、3年の浪人生活、そして定時制高校までの16年を過ごした「普通の学校生活」。そのなかで、「信じる」をどうやって手に入れてきたのか。そのことは、「親にとって」の意味になります。
hide本人にとっての、《自立生活に向けた「ともに学び・育つ」事の意味》は、また別のストーリーなのでしょう。
でも、その「信じる」は、確かにhideの地域の普通学級と普通高校が、もたらしたものです。いまのhideの自立生活につながる、親の「信じる」を育てる「学校生活」。その「学校生活」の中身が、hideにとって、どれほど豊かなものだったか、はかり知れません。
それはhideにしか分からないんだろうな。
さて、私は何をしゃべってくればいいんだろうなぁ~~~(・o・)
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