アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

音符の花束

2006年04月03日 | 音楽
「あれ? 4月3日はブラームスの命日だったような…」
昨夜眠りに落ちようとしていた私を、
私の脳細胞のひとつが、私を眠りから引き戻しました。

しかし、夜中にわざわざ確認するのもナンだし・・
明日起きてから確認することにしよう!
そう心にメモして、そのまま眠りにつきました。

今朝起きて、見てみると、やはり・・でした。
1897年、つまり109年前の今日、ウィーンにて、
ブラームスは63歳と11ヶ月で亡くなりました。

晩年、あれだけ恰幅の良かったブラームスが、
最期の頃は、随分とやつれていたようです。
1896年夏頃発病した肝臓癌のせいなのでしょう。

今私が親しんでいるブラームスのワルツ集(作品39)。
今日は、まず、第3番を弾いてみました。

ブラームスのピアノ曲は、
他の楽器でも演奏できそうだと、常々思っています。
では、このワルツ第3番には、
どんな楽器が相応しいでしょうか?
私のイメージでは、ヴァイオリンかフルート、
それもソロでです。

でも、この曲に限っては、
歌の方がもっといいと思います。
シンプルな旋律は、そのまま歌曲にもできそうです。
すぐ隣にいる人に話しかける女性のイメージで。

なぜ、女性をイメージしたのでしょうか?
この曲には、音が1オクターブ、
ポンと一気に上がるところが2箇所あります。
そのような声の抑揚で話しをするのは、
女性の方が得意だからです。

などと・・
留まるところ知らずの想像を巡らせています。(笑)

ブラームスの作品は、
一見隙もないような揺るぎない音符の束ですが、
ガチガチに固まっているわけではなく、
適度な緩みが存在しています。
もしかしたら、その緩みの部分に
心惹かれる何かがあるのかもしれません。

アスター

2006年04月03日 | 誕生花
   

<4月 3日の誕生花>
  アスター
   ・菊(キク)科
   ・学名 : Callistephus chinensis
         Callistephus = エゾギク属
         chinensis = 中国の
   ・原産地 : 中国北部、朝鮮半島北部
   ・別表記 : 莓
   ・和名 : 蝦夷菊(エゾギク)
   ・別名 : 薩摩紺菊(サツマコンギク)、薩摩菊(サツマギク)、
        江戸菊(エドギク)、朝鮮菊(チョウセンギク)、
        大明菊(タイミンギク)
   ・英名 : China aster

<花言葉>
  思い出、追憶、後の祭り、信じる恋、信じる心、
  同感、心くばり、さようなら、心残り、変化

今日の誕生花、アスターの
花色は、赤、桃、黄、紫、青、白で
鮮やかな色が多いと思います。
花の形はきれいな冠状。

開花時期は、5月頃~9月頃。

「アスター」は、
ギリシア語やラテン語で「星」を意味します。
余談ですが「*」を「アスタリスク」と呼ぶのも、
同じ語源からなのでしょうね。

ドイツには「星の花」と呼ばれる民話があるそうです。

時は、イエスの幼少時代。
ナザレで他の子どもたちの間で成長していた頃。
神様はイエスに天使をひとり、つかわしました。
その天使の役目は、イエスと一緒に遊び、
天にいる父のことをイエスに話すことでした。

神様からつかわされた小さな天使ヨハネスは、
イエスにイエス自身が救世主であることを教えるため、
両親の元にいるイエスをしばしば訪ねて、一緒に遊びました。

遊んでいるうちに、少年イエスと天使ヨハネスは、
すっかり仲良しになりました。

天でキラキラ光り輝いている花を
イエスはたくさん持っていました。
そのキラキラ輝く花を、人間は「星」と呼んでいました。

ある時イエスは、ほのかに明るく光る種を、ひとつ、
ヨハネスにプレゼントしました。

ヨハネスはとても喜んで、
自分の小さな庭にその種を植えました。
そしてヨハネスは、自分が星をひとつ庭にまいたのだと、
とても幸せそうに他の子どもたちに話しました。

秋が近づくと、ヨハネスが種をまいたところには、
とてもきれいな植物が成長していました。
子ども達は歓声を上げて、その植物を
「星の花」つまり「アスター」と名付けました。

そして、その植物は、
今でもアスターと呼ばれているのです。


(2007年4月3日 学名等追加・修正・加筆)