アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

憧れのマジシャン

2006年04月10日 | ピアノ全般
昨年秋、私が次に練習する曲の案のひとつとして
ピアノの先生がブラームスのワルツ(opus39-15)を
奏でてくださいました。

その時の私の気持ちは・・
「私、もうブラームスを弾いてもいいのですか?」
ということと、
「ブラームスが弾ける!」
という、驚きと、喜びの、両方がありました。

「ブラームスは難しい」
というイメージしかなかったので、
ブラームスの曲を、今の私が弾くなんて、
全く想像もしていませんでした。

ブラームスの曲は、技術的に難しいわりに、
そこまで難しいようには聞こえないのです。
それが故に、発表会などでは
避けられることも多いと思います。

もしかしたら、短い曲だからということで、
先生は提示してくださったのかもしれません。

その辺の事情など私はどうでもよくて、
とにかく「ブラームスが弾ける!」ということが
とても嬉しくて、早速譜読みに入りました。

そこで、演奏者ならではの喜びを見出しました。
まるで手品のタネあかしを見るような、
まるで舞台裏を見るような、
そんな気持ちになりました。

多分、同じような現象が、
ブラームスの管弦楽や室内楽でもあると思います。
音楽を聴いていただけでは、わからないけれど、
実際に自分がブラームスの楽譜に沿って演奏するとき、
「ブラームスの仕掛け」があることに気付くでしょう。

演奏者ならではの喜びが、
ブラームスの作品にはあるように感じてしまいます。

歌曲には「仕掛け」がないのでしょうか?
歌そのものには、もしかしたら、ないかもしれません。
でも、ピアノパートには埋め込まれているかも?
・・なんて想像しています。

どうしても「歌」と「ピアノ伴奏」
という位置付けになりがちな歌曲ですが、
その通りでは、つまらないです。

聴いている側にはわからないような何かが、
歌曲にも、きっと埋め込まれているはずだと
想像しています。

だから、ブラームスの作品を演奏するときは、
もしかしたら、ちょっぴり優越感を持っても
悪くはないのかも?
な~んて大それたことをチラッと思ったり…。

難所を涼しい顔して通り過ぎる快感♪

難所を「難所でございます」と、
いかにも難しそうな顔をして通り過ぎるのでは、
あまりにも、つまらないです。

一生懸命に練習して、繰り返し練習して…。
舞台に上がるまでは、どんなに大変であろうとも、
一度舞台に上がったら、そこから先は、
音楽を演出するエンタティナーになるのですもの。

それまで苦労してきたことは、上手に音に乗せて、
音楽のエッセンスとして曲に混ぜ込みます。

聴いている人には、
そんなエッセンスが入っているなんて、
ダイレクトには気付かれないように。
でも、香りは感じられるように。。。

そんな演奏ができたらいいなぁ~♪

そのためには練習あるのみなのですね!
今日の練習は僅かでしたが、
それでも、タネの栄養分になると思えば☆

イチジク (無花果)

2006年04月10日 | 誕生花
   

<4月10日の誕生花>
  イチジク
   ・桑(くわ)科
   ・学名 : Ficus carica
         Ficus = イチジク属
        (古代ラテン語でイチジクを意味する)
         carica = イチジク
        (イチジクの産地の"caria"の地名から)
   ・原産地 : 西アジア、アラビア地方
   ・英名 : Fig-Tree

<花言葉>
  裕福、証明、豊富、多産、飽和

開花時期は、6月頃~9月頃。

今日の誕生花のイチジクは、
花が咲かずに果実が生じるように見えますが、
花はちゃんとあるのですね。

イチジクの果実に見えるものの先端には「ヘソ」があり、
そのヘソの部分には、内部への通路が開いています。
(とても狭いので、見づらいかもしれません。)

果実に見えるものの内部には空洞があり、
内側の壁には、柄のある粒状のものが密生しています。
そして、この粒状のものすべてが花です。

花そのものの構造は、
単一の「おしべ」または「めしべ」
のようなものから成り立っています。

ヒマワリやアジサイのように、
花が集団で咲くものを「花序」と言います。

そして、花軸の先端が大きく壺型に膨らんで、
その壺の内側面に単性の花を密生するものを、
「イチジク形花序(隠頭花序)」と言います。

イチジクのような花の咲き方は、
かなり特殊だと思いますが、
仲間はイチジク以外にもあるんです。

この花序には「イチジクコバチ」という
寄生バチが生活しています。
この寄生バチは花に産卵し、そこで成長します。

成虫の一部が他の花へと移動する際に、
花粉の媒介が行われます。
イチジク類は、その種ごとに、
花粉を媒介するイチジクコバチの種も決まっているのだとか。

相利共生・・・自然は上手くできているんですね。