アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

タイムマシン気分

2006年12月07日 | 音楽
先日、古本屋さんで、
雑誌「音楽の友」を3冊購入しました。
図書館へ行けば読めそうな気もしましたが、
そこで出会ったのも何かのご縁、ということで。
(安価ということも、手が出た理由でしょう。。笑)

そのうちの1冊は、1997年5月号。
特集のひとつが「ブラームス・ワンダーランド」です。

当時、没後100年を迎えたブラームスについて、
その人物像にスポットをあてた記事が掲載されています。

ほぼ10年前の雑誌を初めて手に取り、見ていると、
まるでタイムマシンで10年近く前に行ったような、
そんな気持ちになりました。

いくつもの記事の中のひとつに、
ピアニスト、ヘルムート・ドイチュ氏の語りを、
ソプラノ歌手、鮫島有美子さんがまとめた文章が
3ページあります。

その文章の最後は、以下のように締めくくられています。

ワーグナーやR・シュトラウス、
あるいはマーラーといった他の作曲家たちには
熱狂的ファンがいると同時に大嫌いという人たちもいますが、
ブラームスはどの音楽家にも愛されていると思います。
少なくとも、私にはそうでないとは考えられません!


「好き」、「好きではない」、「嫌いではない」、「嫌い」。
それぞれ意味は異なりますね。

ピアノ演奏においては、
難しい割には、それだけの演奏効果が得られない、
という理由で、敢えてブラームス作品に臨まない人も、
少なからずいるでしょう。
でもだからといって、ブラームスが嫌い
という意味ではないと、私も思っています。

ブラームスって、一見とっつきにくそうなのですが、
こちらから歩み寄ると、その分だけ、
あちらからも近づいてきてくれるような、
少なくとも、私には、そんな風に感じられるのです。

古い雑誌のページをめくるたびに、
約10年分の「月日のにおい」が漂ってきます。

大雪に

2006年12月07日 | 雑記
今日は二十四節気のひとつ「大雪(たいせつ)」。
雪が激しく降り始める頃、とされています。

冬の魚の漁が盛んになったり、
冬ごもりする動物が冬眠に入ったり、
南天の実が目に鮮やかになる頃でもあるのですね。

現代では、これからが本格的な冬です。

東京地方も、ここ数日で、めっきり冬らしくなりました。
冬晴れが続いていましたが、今日あたりから
お天気は少しずつ崩れてくるとか。

北国では、しばらくの間、雪かきもあるのですね。
お怪我など、ありませんように。

小学生の頃。
雪の日に、学校の教室から数人で外を眺めていました。
遠くから見ると、白い雪がはらはらと舞い落ちてくるのに、
窓辺で下から見上げるようにして、降ってくる雪を眺めると、
あらら?
ちょっと違った光景に見えるのですね。

どう見えるかは、機会がありましたら、
あなたご自身の目で確かめてみてくださいね。(^_-)☆

シクラメン

2006年12月07日 | 誕生花
   

<12月7日の誕生花>
  シクラメン
   ・桜草(さくらそう)科
   ・学名 : Cyclamen persicum
         Cyclamen = シクラメン属
         persicum = ペルシャの
   ・原産地 : 地中海沿岸地方
   ・別名 : 篝火花(かがりびばな)、
        豚の饅頭(ぶたのまんじゅう)
   ・英名 : Cyclamen

<花言葉>
  清純、純潔、思慮深い、内気、はにかみ、
  恥ずかしがり屋、疑惑、嫉妬、遠慮、猜疑心、
  過ぎ去った喜び、切ない私の愛を受けでください

今日の誕生花、シクラメンの
花色は、赤、桃、黄、橙、紫、白、と多彩です。

開花時期は、10月頃~4月頃です。

もともとは早春の花だったのですが、栽培技術の進歩により、
秋から室内で咲くようになりました。

赤い花びらが上に向かって反りかえるようにして咲く様が、
まるで篝火(かがりび)のように見えるため、
「篝火花(かがりびばな)」とも呼ばれるのでしょうね。

地中海沿岸原産のシクラメン。
ヨーロッパでは、「豚のパン(sow bread)」と呼ばれています。
明治末期に初めて日本へ来たとき、その名前の「パン」の部分を、
馴染みやすい「饅頭」に替えて「豚の饅頭」とも呼ばれるように。

ヨーロッパで「豚のパン」と呼ばれている由来ですが、
豚がシクラメンの根を好んで食べることから・・らしいです。

でも日本では、「豚の饅頭」よりも、
学名の「シクラメン」で流通してきていますね。

年末あたりから彩りを添えてくれるシクラメン。
これが「豚の饅頭」という流通名だったなら・・・
・・やや古いのですが、あの名曲
「シクラメンのかほり」は、生まれなかったかも!?

花芽は葉腋にできため、葉1枚に花芽が1つできるのですね。

わが家でも、以前、リビングに1鉢置いてありました。
ところがです。
ネコが、つぼみを口でもぎとっては、転がして遊ぶ・・
ということを繰り返したため、花がどんどん減っていき、
しまいには葉だけになってしまいました・・。
それ以来、わが家にシクラメンは存在しません。。。