アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ピオーネ

2008年09月09日 | 誕生果
きょう9月9日は、菊の節句 または 重陽の節句 です。

奇数は陽の数であることと、
陽数の極である9が重なることから
「重陽 (ちょうよう)」と呼ばれているのですね。

陽の極が2つ重なるので、とてもおめでたい日とされ、
邪気を払い、長寿を願って、菊の花を飾ったり、
お酒を酌み交わしたりして、お祝いしていたそうです。

日本列島は、気持ちのよい秋の空気に包まれて、
全国的に良いお天気になっているようですね。

お洗濯物がカラリと乾いて、嬉しい♪


■9月9日の誕生果

   ピオーネ (Pione)
     愛の結晶

 ・英名 : Pione
 ・和名 : ピオーネ
 ・分類 : ブドウ科、 ブドウ属
 ・原産地 : 日本


ピオーネ。
巨峰よりも、粒も房も巨大なブドウ。

日本産の巨峰と、英国産のカノンホール・マスカットを
交配した実生群生の中から、選抜・育成したブドウ。

静岡県の井川秀雄氏がつくり出し、
昭和48(1973)年に、ピオーネで名称登録されました。

果肉は、巨峰よりもしまっており、甘みが強く、
ほのかな孤臭があります。

成熟期は、8月下旬から9月上旬。
まさに今が旬のブドウ。

最近では、ジベレリン処理が施されるのが通常で、
出回っているほとんどは、種なしです。

ブドウの糖分が表面に出て固まると、
白い粉がふいたようになります。

この粉のようなものを、ブルームと言います。

黒ブドウの場合、このブルームが
きれいに、たくさん、ついているほど、
おいしさの確率が高くなります。

洗うとき、このブルームを落とし過ぎると、
おいしさまで落ちてしまいますので、ご注意を。

オリンピアは、「ブドウの王者」で、
マスカット・オブ・アレキサンドリアは、「ブドウの女王」で、
そしてピオーネは、「ブドウの王様」なのですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■9月9日の誕生色 : ディープティールグリーン
■9月9日の誕生花 : オミナエシ、他

二面性

2008年09月09日 | ピアノ全般
シューマンの音楽には、2つの異なる性格が
反映されているようにも感じます。

シューマンの場合。
2面性で、まず思い浮かぶのは、シューマン自身。
実際はよくわかりませんが、そのようなイメージで
語られることが多いように思います。

それから、シューマンの職業。
作曲家であり、音楽評論家でもあること。

シューマンが音楽評論家として発行した『音楽新報』。
この中でシューマンは、架空の団体 "ダヴィッド同盟" を
つくり上げました。

ここに登場するのが・・・
  情熱的な性格の フロレスタン と、
  冷静沈着な性格の オイゼビウス です。

シューマンは、このふたつの顔を使い分けて、
音楽を論じてきたのだそうですね。

さらには作曲にも、このスタイルを生かしているのだとか。
そのものズバリの作品は、「ダヴィッド同盟曲集」。

もしかしたら、シューマンのこの2面性は、そこかしこに
顔を出しているのではないかとも思いたくなります。

「こどもの情景」の曲集中の、いくつかは、
左右の旋律が、異なる性格を表現しているようにも感じます。
少なくとも音楽的には、違う表現が求められていると思います。

シューマンとクララの思い出を楽曲にしているとしたら、
もしかして、青年シューマンと、少女クララとか?

ひとつだけ、確かだと思えるのは、
シューマンが、とてもシアワセな気持ちで、
この曲集を書き上げたのではないかということ。

想像しようと思うと、いくらでも膨らんでしまいます……。

シューマンの生地ドイツのツヴィッカウには、
椅子に腰掛けて頬杖をつくシューマンの銅像があります。

この像は、「夢見るシューマン」と呼ばれているそうです。
また、同じ像を指して、「メランコリックなシューマン」
とも呼ばれているのだとか。

これは、もしかしたら、紙一重なのか?
それとも、見る人の心が反映されるのか?

なんだか、メビウスの輪の気分。。。

まとめきれなくて、ゴメンナサイ!