アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

エメラルド・キャッツアイ

2009年05月08日 | 誕生石
風薫る5月。
やわらかな緑色が、何ともさわやかな季節です。

そして、新茶の季節でもありますね。
店頭にも出回り始めました。

茶葉は、濃い緑色。
入れたてのお茶は、鮮やかな緑色。

お茶の中に、お茶の茎が縦になって浮かんでいると、
「茶柱が立つ」といって、縁起が良いとされています。

細かい茶葉が入ってしまうことは、よくありますが、
お茶の茎が入り、さらに、縦になって浮かぶことは、まれ。

滅多にないことなので、吉事の予兆といわれているのですね。


チューブ状のものが鉱物に入り込むのも、まれ。
それが、猫の目のようにキラリと光ると・・・


■5月8日の誕生石

   エメラルド・キャッツアイ (emerald cat's-eye)
     想像力、福を呼ぶ

 ・英 名emerald cat's-eye
 ・和 名翠玉(すいぎょく)
 ・モース硬度7.5 - 8
 ・産 地コロンビア、ブラジル、アフリカなど

エメラルド・キャッツアイ。
鉱物の中にチューブ状の内包物が入り込み、
猫の目のような輝きが見られるエメラルド。

5月の誕生石としても、よく知られているエメラルドは、
4千年も前から、世界各地の人々に愛されてきました。
それが故に、多くの伝説や逸話も語られています。

ベリル(緑柱石)の中で、
もっとも希有かつ高貴で美しい緑色をした石が、エメラルド。

微量に含まれるクロムの作用により、
独特の緑色に発色しているといわれています。

多くのエメラルドには、
傷があったり、不純物が含まれているんですね。

そして、チューブ状の含有物があると、
輝く猫の目のようなシャトヤンシー効果が見られます。

鉱物の、そのような状態を見落とすことなくカットを施すと、
美しい猫の目のような輝きを放つ宝石になります。


エメラルド・キャッツアイは、
春の緑の中できらめく一筋の光のような、
そんな石なのかもしれません。


★パワーストーン効果★
古来より、「治療の石」や「治癒の石」として使われてきました。
また、シャトヤンシー(キャッツアイ)効果のある石は、
邪悪なものを近づけないことから、魔よけのお守りにもなります。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■5月8日の誕生花 : スイレン、他
■5月8日の誕生色 : 千歳緑
■5月8日の誕生果 : インドナツメ