アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

モス・アゲート

2009年07月21日 | 誕生石
「緑」と「グリーン」という言葉に、
あなたは、どの程度のギャップを感じますか?
「苔(こけ)」と「モス」では、いかがでしょう?

「緑」と「グリーン」は、たとえ言葉を入れ替えても、
意味や雰囲気は、あまり変わらないことが多いかも?

でも、「苔」と「モス」は、
別物かと思いたくなることがあります。


苔には、日本人特有の意識が反映されているように思います。
たとえば、京都にある西芳寺(苔寺)に対する美意識。

その一方で、
苔という言葉の持つ意味は、暗かったりもします。


モスで、私が真っ先に思い出すのは、
ハンバーガー店ではなくて、モンゴメリ作『赤毛のアン』。

主人公アンが着るモスグリーン色のワンピースには、
あこがれさえ持っていました。

アンに夢中だった頃の私にとって、
モスグリーンは、ちょっとモダンで大人っぽい色でした。

モスグリーンには、
今でも、おしゃれなイメージを持っています。


■7月21日の誕生石

   モス・アゲート (Moss agate)
     はぐくむ愛

 ・英 名Moss agate
 ・和 名苔瑪瑙(こけめのう)
 ・モース硬度
 ・産 地インドなど

モス・アゲート。
メノウですが、シマ模様ではなく、
石の内側に苔が生えているかのような石。

モカアゲート (Mocha agate)モコアス (Mocoas)
モカストーン (Mocha stone) とも呼ばれています。

アゲートという名前は、もともとの産地である
イタリア・シチリア島の古い川の名前「アカテス」が語源です。

また、和名の瑪瑙(めのう)という名前は、
メノウ(アゲート)が“馬の脳”に似ていることから
命名されています。

ただ、モス・アゲートの場合、
馬の脳には、似ていないかもしれませんネ。

メノウの中に、さまざまな鉱物が入り込んで、
苔や樹枝、草葉、シダ、骨格、網目
などの模様を描いているモス・アゲート。

自然だけがつくることのできる、
時間とともに刻まれた造形美ですね。


★パワーストーン効果★
長寿や富、健康、家内安全に効果があります。
何事にもメゲない強い心を持つサポートをしてくれます。
リラックス効果もあり、心に潤いを持つことができます。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■7月21日の誕生花 : バラ (黄)、他
■7月21日の誕生色 : ハバナローズ
■7月21日の誕生果 : 太 陽

「器の大きなピアニスト」とは?

2009年07月21日 | 音楽
7月2日の「クローズアップ現代」で放送されました

  心癒やす “至福”の旋律
  ~ピアニスト・辻井伸行~

興味があったのに見損ねてしまった方は、
内容が、とっても気になりますよね?

ということで、私なりに、まとめてみたのですが、
かなりの長さになったため、記事を2本に分けました。

  ・ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール審査員のお話
  ・辻井さんの恩師であるピアニスト・川上昌裕氏のお話
  ・ピアニスト・加古隆氏のお話
  ・ドイツ・ドルトムント音楽祭での辻井さん

については、「辻井伸行さん in ドイツ」をご覧くださいね。


書ききれなかったスタジオでのトーク部分を、
以下にまとめてみました。


…………………………………………………………………
♪ 出演者
…………………………………………………………………

 ・ピアニスト    辻井 伸行 (つじい のぶゆき)

 ・神奈川フィルハーモニー管弦楽団
  常任指揮者  金 聖響 (きむ せいきょう)

 ・キャスター    国谷 裕子 (くにや ひろこ)


…………………………………………………………………
♪ インタビュー & トーク (抜粋)
…………………………………………………………………

 辻井さん

  (ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでは)
  自分が勝ち進むに従って、アメリカの聴衆の方たちは、
  僕が出て行くと、大きな拍手で迎えてくれたので、
  リラックスして弾くことができました。

  ドイツは音楽が盛んで、
  聴衆は、みなさん耳が肥えていらっしゃる方たちばかりで、
  すごく緊張しました。

  (ドイツの聴衆からは)「音楽を聴くぞー!」という姿勢が
  感じられてそういう空気がひしひしと伝わってきて、
  すごく緊張したので、
  ピアノを吹いて、気持ちを落ち着かせました。

  コンクール優勝後ということもありましたので、
  クオリティの高い演奏をしなければならないと思いました。



 金さん

  優勝すると、自分は変わらないのに、
  周りの反応とか対応の仕方とかが変わるし、期待もされます。

  辻井くんの場合、日本中が沸きましたからね。
  その分、プレッシャーとか、目に見えないいろいろなものを
  背中にしょっているんじゃないかと思います。

  ドイツで感じたように、厳しい耳を持った聴衆にさらされる。
  その繰り返しの中で、すごい勢いで伸びていくんじゃないか
  と期待しています。



 国谷キャスター

  「器の大きなピアニスト」とは、
  具体的に、どんなピアニストですか?



 辻井さん

  特に海外では、ホールやピアノが
  条件の良いところばかりとは限らないので、
  どんな所でも対応できて、お客さんを納得させる
  演奏をしていきたいなと思っています。

  

 国谷キャスター

  今の自分が抱えている課題を、
  どのように考えていますか?



 辻井さん

  まだまだ勉強不足で。
  表現力とか、音楽以外のことも勉強して、
  立派なピアニストになっていきたいと思います。



 金さん

  辻井くんの場合、楽器との一体感が、
  音だけでなく、楽器との接点の持ち方が、本当にすごい!

  これから厳しい環境におかれるので、
  課題も容赦なく来るでしょう。

  それは、期待の大きさでもあり、
  求められていることでもあり。

  コンクールに優勝したことにより、
  ハードルが上がってくるので、
  とにかく一つ一つこなしていくという気持ちでしょう。

  今までと同じで、一生懸命やっていく中で学んで、
  伸びていくということが、自然にできるようになると。



 国谷キャスター

  「辻井さんの、これが聴きたい!」とは、
  具体的にどういうことですか?



 辻井さん

  たとえば、ショパンは好きな作曲家で、
  来年はショパン・イヤーなので、
  ショパンの作品を次々に録音したり、
  コンサートでも取り上げていきたいと思っています。

  将来的には、まだ手をつけていない作曲家も勉強していきたい。

  「この作曲家なら辻井だ!」と言われるように、
  1人の作曲家を掘り下げていきたいです。