アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ロードナイト原石

2010年01月13日 | 誕生石
私が子どもの頃、
花束といえば薔薇、と思い込んでいました。

見た目だけでなく、
薔薇の香りも、豪華に思えていたものです。

合ってはいなかったかもしれませんが、
間違ってもいなかったように思います。

いつしか、花屋さんの店先に並ぶ花の種類が増え、
花束やアレンジの幅も、グンと広がってきました。

古代から、繁栄と愛の象徴とされてきた薔薇は、
今でも、一目置かれる存在です。


薔薇の特別な存在感は、ここにも・・・


■1月13日の誕生石

   ロードナイト原石 (rhodonite)
     秘めた情熱、安心感

 ・英 名rhodonite
 ・和 名薔薇輝石(ばらきせき)
 ・モース硬度5.5 - 6.5
 ・産 地ブラジル、オーストラリアなど

ロードナイト原石。
バラ色をした珪酸マンガン鉱物。

原石は、塊状や粒状で発見されることが多いそうです。
マンガンの多い部分は黒っぽく、
葉脈状になっているものもあります。

色は、バラのような淡紅から深紅で、
不透明から半透明のガラス光沢があります。

名前は、ギリシャ語でバラを意味する rhodon に由来します。

日本で産出されるロードナイトは、
ほかの産地とくらべると、やや淡くて繊細な感じとか。


古今東西、その美しさに一目置かれるバラの花。

そんなバラの名前を持った石もまた、
常に人々の興味を惹きつける存在なのかもしれません。


★パワーストーン効果★
愛情あふれる人間関係を築くのに効果がある石。
ロードナイトを身につけていると、やさしい気持ちになれます。
心身のバランスを保ち、適切な精神状態を保つことができます。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■1月13日の誕生花 : スイセン (白)、他
■1月13日の誕生色 : パロットグリーン
■1月13日の誕生果 : ブラックサポテ

メンデルスゾーンが魅せられたヴェネツィア

2010年01月13日 | ピアノ全般
NHK総合で、ずっと放送されている
世界遺産への招待状」。

あまり見たことがなかった私ですが、
1月11日(月)の夜、たまたま目にした瞬間から、
番組の最後まで、テレビに釘付けになってしまいました!

私が見たのは、「ベネチアとその潟2」なのでしょう。

ヴェネツィアは、東方貿易により栄えた港市で、
13~15世紀には「アドリア海の女王」と、称えられていました。

16世紀初頭までは、ヴェネツィア共和国として、
東地中海各地に植民地を持つ都市領でした。

一つの島のように見えるヴェネツィアですが、
実は、120もの小さな浮島の集合体。

水路は、もともとあったものを利用しただけなのですね。
浮島と浮島に橋をかけたことから、
まるで人工的に造られたかのように見えます。


ヴェネツィアといえば、まずゴンドラ。
あの、船頭さんのいるオシャレな舟。

時代は違いますが、メンデルスゾーンが見た風景を、
ほんの少しだけ感じられるような気がして……。

1830年からの欧州旅行中に立ち寄ったヴェネツィア。
そこで受けたインスピレーションに基づいて
創作したといわれています。

メンデルスゾーンは、どんな風景に魅せられて、
3つの「ヴェネツィアの舟歌」を作曲したのでしょう?


"Venezianisches Gondellied" は、
メンデルスゾーンが自ら付けた標題です。

無言歌集の中に、同じ標題で3曲あります。

  Op.19-6
  Op.30-6
  Op.62-5

3曲とも、8分の6拍子、短調。
Op.62-5だけが、
終盤、同主長音に転調しています。

右手にメロディ、左手に分散和音の伴奏、という構成。

ゆったりと進むようなメロディ(バルカロール)。
水路に浮かぶ舟を表現しているのが、よくわかりますね。


今までよりも、少しだけリアルなイメージをふくらませて、
これからも弾いていきたいです。(^^)