アンダンテ ~私の歩幅で~

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アルマンディン・ガーネット

2010年01月27日 | 誕生石
赤い色。

日本語では、
「明し」に由来するという説があります。

「黒」や「闇」の反対語という位置でもあるため、
「日」や「火」を意味する言葉も多いですね。

ほかの多くの言語では、
何らかの「血液」を意味しているようです。

家畜を飼い、その肉を食べるという食文化も、
大きく影響していると思われます。


日本で、赤い色の衣(緋の衣)といえば、本来、
天皇の許しを得た位の高い僧だけが着ていたのです。

カトリック教会で、
ザルツブルク大司教も、赤い色を身にまとっています。

ザルツブルクといえば、モーツァルト。
有名なバーバラ・クラフトによる肖像画のモーツァルトも、
赤い衣装ですね。

古今東西、さまざまな場面で、
赤い色は、権威や高貴の象徴とされてきました。


そして、濃厚な赤い色の石は・・・


■1月27日の誕生石

   アルマンディン・ガーネット (almandine garnet)
     すぐれた実行力

 ・英 名almandine garnet
 ・和 名鉄ばん柘榴石(てつばんざくろいし)
 ・モース硬度7 - 7.5
 ・産 地ブラジル、インド、スリランカ、
マダガスカル、アフガニスタンなど

アルマンディン・ガーネット。
赤から黒褐色をしたガーネット。

主成分は、鉄とアルミニウムで、
多くは不透明から半透明です。

日本を含む世界各地で産出されます。

中でもヨーロッパ・アルプスの、特にオーストリアから、
12面体の美しいアルマンディンが産出されるとか。


アルマンディンという名前は、
かつて小アジア(現在のトルコのアナトリア地方)にあった
「アラバンダ (Alabanda)」に由来するとされています。

このアラバンダは、鉱物の産地とも、
宝飾品の加工が行われた土地であるとも、いわれています。


現在のアルマンディンは、高価な宝石というよりも、
身近なアクセサリーとして出合うことが多いでしょう。


濃厚な赤い色したアルマンディン・ガーネットは、
あなたの手にも届きやすい宝石です。


★パワーストーン効果★
古来より、多くの民族の間で「神聖な石」として、
また、権力の象徴として、崇められてきました。
免疫力を高まり、全身にエネルギーが充満するでしょう。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■1月27日の誕生花 : ナナカマド、他
■1月27日の誕生色 : ペールレモン
■1月27日の誕生果 : 干し葡萄

難しい音楽用語 (22)

2010年01月27日 | 音楽用語
専門用語は難しい。。
音楽用語についても、同じことが言えると思います。

私が今よりも音楽用語を知らなかった頃は、
本当に勘違いだらけでした。。σ(^◇^;;


たとえば、アルマンド


アルマンドって、アーモンドに似ている???。。σ(^◇^;;


アルマンド (allemande) は、フランス語です。

1550年ころ、ドイツで、
農民たちが輪になって踊ったことが、はじまりとか。

フランスに渡って、音楽として発達しました。

当時は、「alman (アレマン)」とか 「almayne" (アルメーヌ)」
と呼ばれていたそうです。

ゆるやかな2拍子系の舞曲で、
J.S.バッハの時代には、踊ることもなくなったらしい。

その後は、様式化された舞曲となり、
古典組曲の第1曲に用いられるようになりました。

ややゆるやかな速度で、4分の4拍子。
短いアウフタクトがあります。

allemande には、「ドイツ風の舞踏曲」や「ドイツの」のほか、
「白ソース」という意味があります。



思いっきり余談ですが、
ソース・アルマンド(ドイツ風ソース)とは・・・

フランス料理における基本の4つのソースのうちの一つである
「ヴルーデソース」に、
卵黄とクリーム(+牛乳)、少々のレモン汁を加えたものデス。

思わず、食い気に走りました。。。(^^;