凡人の嗜み

自己流写真で花や日常風景を
感じたままに表現した~い(目標)
身軽に、手軽にが信条

花街の粋 蒲焼 中川楼 (水戸市)

2014-12-10 | 日本料理

文政五年(1822年)の創業以来、およそ二百年の時を刻む老舗の鰻店。
かの横山大観をはじめ、板谷波山など多くの文人墨客も足しげく通った
とされる話は、耳にされた方も多いのではないでしょうか。





江戸文政年表を見てみますと、勝海舟や西郷隆盛など幕末の志士達の
多くが生誕したころ。その当時からお店があったことを考えると、
信じられないようなシビレル話しですよね。




威厳に満ちた構えですが、伝統や格式だけをグイグイ押してくる
のではなく、そのすべてが実に自然体。





それでいて、日常とは違う、極めて贅沢な時間が流れます。





私のような「ひよっこ」でも勘違いするほどに、気持ちよくさせて貰える
器の大きさと言いますか、懐の深さを感じます。





蒲焼定食 (税、サービス料込) 4158Yen





重箱のこしらえも素晴らしく見事ですね。惚れ惚れします。






肝吸い、香の物、フルーツ付き。




通常、夜はお造りなどが入る「蒲焼御膳5500円」からですが、
予約の際に無理を聞いていただいています。






三河一色産の鰻は、舌の上でふわりと「とろける」美味しさ。
タレは出しゃばらず、うなぎ本来の味わいをその髄まで楽しめます。




半分ほどは香りの高い山椒を掛けながら頂きました。
脈々と受け継がれる伝統の「うな重」は、食べきってしまうのが惜しくなるほど美味。




締めはリンゴの赤ワイン煮。

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水戸 中川楼
茨城県水戸市泉町3-5-6
029-231-3318 駐車場完備

中川楼うなぎ / 水戸駅