【DVD映画評】グリーンブック
この映画DVDは内容も何も知らず図書館でパッケージを見て往年の如何にもアメ車を使用しているなと感心を引き借りだした映画だ。この記述を記すについてwikiで調べたら、2018年の米国映画だが物語の設定としては1962年で、クルマで各地を移動しながら物語が進んで行くと云うロードムービーという感のあるものだ。黒人天才ピアニストたるドクとその運転手兼用心棒とて雇われたトニ . . . 本文を読む
【書評】四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日(石塚 健司著)
猛暑が続くが中、引き籠もり気味で読書にいそしむ毎日が続いている。このところ読み続けている本は検察関係の本だ。先回の書評でも記した「捜査官」は元検事の自分史たる検事肯定論だが、その前の「私は負けない」は完全に検察否定話しだ。こういうジャンルの本を読んで来て、どちらかと云えば検察を非難する本が圧倒的に多いのは事実 . . . 本文を読む
【書評】捜査官-回想の中できらめく事件たち-(清水勇男著)
この本だが、題名が「捜査官」で副題に「回想の中できらめく事件たち」とある。著者名に記憶はないが元検事の様であり、ちょうど検察関係の関連本を図書館の書棚で探す中で見つけ、ついでに抜き出し借りて来て読み終えた本だ。
題名の捜査官からして、国家の捜査権を持つ官吏のことで、検察官としての自分史と云える思い出に残る事件の回想録という内容の本だ . . . 本文を読む
【書評】私は負けない(内部通報でしか現在の企業や組織の闇は現れることは少ない)
この本は、2009年に生じた俗に云われる郵便不正事件に関わり、大阪地検特捜部が事件の背後に当時厚労省担当課長であった村木厚子さんがいたとする拡大解釈ストーリーのまま突っ走り、特捜部は村木さんを160日余勾留して捜査を行い起訴したが、村木さんに直接の事件関与はなかったとして無罪が確定した事件だ。
この郵便不正事件と . . . 本文を読む
書評 ヤメ検(森功著)・ヤメ検にも格がある
この本の多くは、故人元検事たる田中森一(1943年6月8日-2014年11月22日(71没))のことを中心に検察上層部に上り詰めたもしくは特捜部(東京、大阪、名古屋の3部署しかない)で指導的立場にあったヤメ検を描いている。
作者は本書内で繰り返し問う。検察時代は刑事事件に法の適用を巧みに操り、一転弁護士になると犯罪者ニーズ視点で、巧みに検察の思考 . . . 本文を読む
【書評】冤罪弁護士(今村核著)
拙人はルポルタージュ(仏語)というジャンルは読み物として好きなジャンルと意識している。だから、図書館を訪れる時は、リポルタージュのジャンルの書棚を見廻し、自分の関心ある仕事だとか経験の本を抜き出し読むことが多い。今回の書評に上げた「冤罪弁護士」がルポルタージュの書棚に分類されていた訳ではないが、一読して思うのは、著者が弁護士活動をやってきて、冤罪事件を無罪として勝 . . . 本文を読む
それでもボクはやってない【DVD・痴漢冤罪映画】
見終わって見れば、なんとも後味悪く、気分が滅入るストーリーだ。しかし、これが現実の世界なんだというリアルさを感じる。
従前に、通勤混雑列車の痴漢冤罪事件が世に広まったことを知りつつ、関係する書籍も読んだ上での、本DVDの視聴だが、こういう具合にものごとは進むんだと思い知らされる。
おそらく、警察の聴取の段階で嘘でも認めてしまえば罰金5万円 . . . 本文を読む
冤罪という国家の罪(関連本2冊を読んで)
このところ冤罪に関連する本を読み続けている。
実のところ、捜査機関として一番身近な警察についていえば、この活動が国家社会における治安の維持とか法の定めを実効あるものとして効力を発揮させるために必用欠かざるを得ないものであることはまったく異論がない。特に最末端の警察各部署の担当者が、風雨とか時刻に関係なく24時間体制で、種々の困難に耐えて、しかもある場合 . . . 本文を読む
【書評】交通事故鑑定人S氏の事件簿 猪瀨直樹 著
これは図書館で見つけ借り出した本の書評だ。
そもそも、著者が「猪瀨直樹」だから、表題が「交通事故鑑定」でなければ、まず借り出すことはあり得いないのだが、作家は気に入らないが、そもそも交通事故鑑定人のことを記す本自体が少ないことから、まず読んでみようと借り出した次第だ。これが図書館でなく、書店で有償で購入となれば、まあ金出して買うことはないだろう . . . 本文を読む
ブログ:アマナタで、猪瀨直樹氏と事故鑑定林洋氏の応酬のこと
ブログ:アマカナタ(記者不詳だが、文系インテリ、反権力、反権威思想が根底にある5、60代の人物と想定)
以下文面は判り難い部分を若干加筆)して転載するものだ。
ブログ:アマカナタ ソースURL:https://www.amakanata.com/2012/12/blog-post_18.html
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【書評】死刑執行人の苦悩
つい先日の沼津図書館を渉猟(しょうりょう)する中でのことだ。同図書館2Fは、学術書など専門書とか全集というべき書籍が多く、特定の目的がなければその書棚を見廻すことが少ないのだが、ルポルタージュで区分された書棚の一角があることに気付いた。このルポルタージュは結構好きなジャンルで、日頃感心がある世界など、ルポを読むことで知れる知見は大きい。
そんなルポのジャンルで「死刑 . . . 本文を読む
刑務所文学や映画(ショーシャンクの空には傑出作)
世に刑務所文学とか映画と云うジャンル分けはあまり聞かないが、実際として刑務所の主に破獄とかを扱った文学作品とか映画作品は多いし、読み応えや見応えを感じる諸作品として記憶に残るものがある。
記憶に残るものとして、文学作品としては、吉村昭氏書き記すところの「破獄」だとか、映画では「アルカトラズからの脱出」、「大脱走」、「ショーシャンクの空に」、「 . . . 本文を読む
【書評】ブラックボックスの謎/大韓航空機撃墜の真実
図書館を物色して借り出したのが表題の本で、執筆者はイジベスチャ(ロシアの新聞社)でアンドレイ・イーレシュという記者が元本執筆者の様で、もちろん読んだのは日本語翻訳本だ。
大韓航空機撃墜事件は1983年9月1日に発生している。今(2022年)から39年前の事件だから、拙人は未だ20代も中頃だと思うが、事故後程なくして事故があったという報道を聴 . . . 本文を読む
映画論評 SiCKO
市立図書館から借り出したSiCKO(シッコ)という映画を見て感じることを書き留めたい。
このドキュメンタリー映画は、監督のマイケル・ムーア自身がレポーター役になって登場し、先進国の中では奇異にさえ感じる国民皆保険のない自国アメリカの相互扶助精神のなさを批判するのが主題の映画だ。
日本も国民皆保険制度は維持されており、アメリカの隣のカナダでも、欧州諸国でも、ほぼ国民皆 . . . 本文を読む
最近関心を傾ける論評家・Mラムザイヤー
このところ、ちょっと部落関係のNet情報からが発端なのだが、米ハーバートロースクルール(法律学科)教授の、ジョン・マーク・ラムザイヤーという論評家に感心を持ちつつ、その著作本を1冊流し見し、2冊目を読んでいるところなのだ。
wikiでさらっと見たラムザイヤー氏の略歴を転記すると、1954年生まれ(66才)生まれて直ぐ来日、宮崎に18まで居住、ミシガン大 . . . 本文を読む