私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ナトリウム(ソジウム)封入バルブのこと

2018-05-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
2016-11-18 元ブログ  エンジンの排気バルブ溶損や欠損は、今でも時々起きている様だ。先日もミニ(R60/N16)で体験したところだ。これについては、Myブログの過去記事でも触れているところだが、一部追記して再掲してみたい。  エンジンバルブには、吸入と排気がある訳だが、熱的負荷は圧倒的に排気バルブが高い。従って、排気バルブはニッケルなどを多く含む耐熱合金で作られ、大きさ(径)は吸入 . . . 本文を読む

ヘッドガスケット抜けの話

2018-05-14 | BMWミニ
 昨夕のこと、副業で関わる旅館のハイエース100送迎車(E/G:1KZ)がエンジンが止まってしまったので、ちょっと見て欲しいとのこと。聞けば、どうやらオーバーヒートで、エンジンが止まりセルが廻らなくなった状態の様だ。つまりアルミピストンの熱膨張で、抵抗が大きく廻り切れないということだろう。見たときはエンジンは冷えていたので、すんなり始動して、それ程の異音もないが・・・。  ラジエータキャップを外 . . . 本文を読む

この国の税制を呪う

2018-05-11 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 GWが過ぎると、だいたい自動車税の請求書が配送されるのは例年のことだ。私みたいに古いクルマの方が魅力あると感じている者にとっては、その額が本則より上がっていることに怒らずにいられない。また、自動車整備業では、重量税の徴収納付を無料サービスで押し付けられている訳だが、同じく古いクルマでの増税に疑問を持つ方も多いだろう。  この13年もしくは18年経過車の増税は、省資源のためだと綺麗事で理由付けな . . . 本文を読む

狙い通りのエンジントラブル

2018-05-09 | 車両修理関連
 何時もお世話になってる板金屋さんから、BMWミニクロスオーバー(R60)で、エンジンが不調との応援要請を受けた。早速点検を始めるが、明らかにどこか1本シリンダーが死んでる症状だ。スパークプラフを外すと、No4だけビジャビシャで、火花点検するとOK。こうなると圧縮だわなと、近くの知り合い工場からコンプレッションゲージを借りて来て、全シリンダー点検するとNo4だけゼロと判明した。  板金屋さんには . . . 本文を読む

クルマのリサイクル率の大嘘

2018-05-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
2015-09-15 | コラム  過去のMyブログに記した内容に若干加筆して記してみます。  現在の新車カタログなど見ると、我が国のクルマのリサイクル率は99%などと記してありますが、とんでもない大嘘と断じています。それは、ときどき訪問する自動車解体業などで、ガラス片やいわゆる樹脂のシュレッダーダストなど(ASRと呼ばれる)は 、そのまま産業廃棄物として埋めたて処分されているらしい様子を垣間見 . . . 本文を読む

大型車のクランクオイルシール構造への疑問(と質問)

2018-05-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 小生、大型車の整備経験は少ないので、その理由が明確にできないでいる疑問からの質問です。  これは経験者などから聞く話しや資料から、クランクリヤオイルシールなどにおいて、小型車であれば通常の軸(もしくはフライホイール取付フランジ部)にオイルシールリップ部が密着する方式が、スリンガーという鍔(ツバ)が嵌合し、その垂直面にオイルシールが当たる方式になっているとのことです。この交換は、スリンガーとオイル . . . 本文を読む

アルミ板金加工について

2018-05-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 過去のMyブログネタからの再掲であるが、私同様に感心ある方に向けて紹介させて戴く。  掲載写真はホンダコレクションホールで見た、同社初の二輪グランプリ初優勝マシーンであるRC143だ。この初優勝は1961年のことだった様だが、この後ホンダを含めヤマハ、スズキ、その後カワサキと云った日本の二輪車は世界のレースを席捲して行ったのだった。  ところで、二輪車への思い入れはそれ程ではないというものの、 . . . 本文を読む

懐古趣味の戯れ言

2018-05-06 | コラム
 クルマ、映画、俳優など、現代より昔が良かったと思い続ける懐古趣味の戯れ言で、およそ10年前に記した私の好きな俳優とクルマ絡みのコラムを紹介してみます。 ---------------------------------------------------------- マックイーンズマシンズを見て 2008-08-16 | コラム  先日、何気に立ち寄った本屋で、「マックイーンズマシンズ」という . . . 本文を読む

可変バルブタイミング機構の考察

2018-05-05 | BMWミニ
 可変バルブタイミング(以下バルタイ)機構は、トヨタのVVTとかBMWのVANOSといった名称で、今やどのメーカーでも採用が極一般化されたものだ。しかし、基本的な概念は理解するものの、詳細を体系的に解説した資料も得られず未知の部分も多いと感じている。私なんかより、余程詳しく把握されている皆様も多いと思う。そんな中、最近アイシンのHP(アイシンものづくり精神→可変バルブタイミング機構:http:// . . . 本文を読む

鋳造とダイカストのこと

2018-05-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 そんなことは判ってるわいと言われそうだが・・・。以前にマツダの博物館でロータリーエンジンのローター鋳造型と、ダイカスト成型直後のローターハウジングを見たときの写真が目に付いたので紹介してみたい。  鋳造とは、ご存じの通り砂型とかで型を作り、内部に溶融した金属を注ぎ込み、金属冷却後に砂型を壊して鋳造金属品を取り出すというものだ。砂型は砂が崩れないように樹脂を混ぜて固めてあり、外型と、内部には水路 . . . 本文を読む

ニュートンの第三法則(作用・反作用の法則)

2018-05-03 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 またまた知ったかぶりの記述をすることをお許しありたい。仕事柄ハンマーでの打撃を行うことも多々あるだろう。この場合、ヘッドの軽い小型ハンマーであれば、余程に劣化してない限り柄が折れることないが、片手ハンマーとか大ハンマーなど、ちょっと柄がくたびれてくると大打撃を行うと柄のハンマー頭に近くが折れるという事態を経験することがある。これは、ニュートンの第三法則(作用・反作用の法則)から、打撃という作用に . . . 本文を読む

だるま山からの富士

2018-05-02 | 沼津そして伊豆周辺
 写真は何年か前に写した「だるま山」レストハウスから写した富士と駿河湾の沼津市方面です。ちょっと前に紹介した「淡島」が画面右端に見えます。  ここまでの道程は、ルートは幾つかありますが、自宅から30~40km程でしょうか。ルートによっては、山岳ワインディング路で、ニュルの一部はこんなものかなと想像させる様相です。そして、このルートは私のテストコースでもあり、苦い経験も幾つか浮かんでくるのです。一 . . . 本文を読む

ホンダの大発明のこと

2018-05-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 本題の前に、家のオヤジはとっくに冥界に旅立っているのだが、オヤジでもない者に、あれやこれやと名指しで意見を封じ込めようと感じるコメント記述者がいる。これも、小生の不徳の致すところと思うしかないが、持って生まれた気性は直し様もない。また、直すつもりも金輪際ないのであって、変わらず自由気ままな毒舌論評を継続する所存であることを明記したい。  さて、今回の話題は、ボデーワークのことであり、整備という . . . 本文を読む

オイルランプが時々点灯するって!

2018-05-01 | 車両修理関連
 知り合いのロートルから、エンジンオイル(プレッシャー)ランプが時々点くのだが、ちょっと見てくれないかとの相談あり。クルマはプロボックスだ。オイルレベルゲージで量を点検するも、まったく付着しない。どうせ、オイル交換なんかしたことないだろうから、オイル交換を行うことにした。オイルパンのドレーンからオイルを抜くが、僅か目視で500cc程度しか出てこない。よく、こんな状態で乗っていると呆れてものが言えな . . . 本文を読む

熱容量差のあるアルミダイキャスト部品の溶接

2018-05-01 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 写真はないが、アルミTMケースなどでクラッチレバーなどのシャフトにレバーが嵌合し、ある程度太めのスロテッドピン結合で構成されている場合、安易にピンを抜き取るため打撃すると、打撃力がピン部に集中することなくボス部を欠損するという事態になり途方に暮れるということになる。  この様な場合、ピンの反対側に反力を受ける支えを確実に当て、間違ってもボス部に反力が作用することのない様にしなければならない訳だ . . . 本文を読む