現在は、ジャスコ札幌元町店(札幌市東区北31条東15丁目1-1)の
建っているこの場所、以前はゴルフ練習場でした。
ゴルフ練習場の前は・・・HBCラジオの送信所でした(1971年まで)。
※ HBCとは、北海道放送株式会社というテレビ・ラジオの放送局です。
ジャスコの看板の真下に記念碑があります。
「北海道 民放第一声の地」
この場所にラジオの送信所が出来たのは、昭和26(1951)年の年末。
とど松の丸太を12本を繋いだ全長80mの木柱アンテナは前例のないものでした。
翌年の昭和27(1952)年の1月19日 午前7時
送信所応接室を改造した仮設スタジオから、北海道の民放放送局の第一声が
河内寿美子アナウンサーから発せられました。
「JOHR、JOHR、こちらは北海道放送でございます。
ただいま周波数1230キロ・サイクルで試験電波を発射しております」
※ 現在のHBCラジオ 札幌の周波数は、1287KHzです。
ラジオの本放送開始は、3月10日。
当時の放送スタジオは、現在の「大丸藤井セントラル」(中央区南1条西3丁目)
の場所にあったとか。
HBCはラジオ局として、全国で7番目に開局した放送局だそうです。
ジャスコの店内にも、記念のオブジェがあります。
(ラジオ型テレビっていうのも微妙ですが・・・。)
送信所が出来た54年前のこの場所は、札幌村元町と呼ばれていました。
(札幌村は昭和30年、札幌市に合併しました)
当時は送信所以外に、建物など存在したかったこの場所も
周りは住宅地となり当時の面影を残すものはありません。