JR北海道の札沼線(さっしょうせん)の未電化区間(北海道医療大学~新十津川)の最終運行が今日行われました。
当初は、5月6日が最終運行日だったのですが、昨今の新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、4月27日前倒しすると言う事でしたが
昨日、緊急事態宣言が北海道を含む全国に広がったのを受け、今日17日に更に前倒しされました。
CD-Rの中から札沼線の今回廃止される区間の思い出の写真を発掘しました。
2008年1月の写真です。
札幌駅を発ち、石狩当別駅から新十津川駅行きの列車に乗りに行きました。
札幌駅から石狩当別駅まで行き (2008年当時は札沼線は電化されていなかったんですね)
1両編成のディーゼル車に乗り換えて新十津川駅へ出発。
冬期間、深い雪の中を進むので、450馬力に強化されたエンジンを搭載し、2軸駆動に改造した専用車両が運行されていました。
線路わきに雪をかき分けエンジンがうなりを上げながら進んでいく姿がカッコいいんですよね。
石狩当別駅にて 運転席の窓に着いた雪を払う運転士さん
ドアの部分も緑に塗装されているのが、キハ40 400番台(当区間専用車両の証です)
当然ながら、ワンマン列車です。
豊ヶ岡駅
下徳富駅(しもとっぷえき)
最後まで乗っていたのはわずか3人
石狩当別から約1時間半 終着駅の新十津川駅に 到着
2008年当時は新十津川までの列車は3往復ありましたが
2020.3.14のダイヤ改正では一往復、新十津川駅発10:00が最終列車でした。
葬式鉄に行こうと思い、急な廃止前倒しで再度の乗車はかないませんでした。
雪の中にポツンと建つこじんまりとした駅舎でした。
昭和10年10月3日に桑園~石狩沼田駅間が全線開通したものの、戦時中は不要不急線に指定され運休。
戦後に運行を再開するも、昭和47年6月19日に石狩沼田~新十津川間が廃止され、モータリゼーションと
共に利用客が激減し、最後に未知のウイルスの影響で一部区間の廃止が早まりました。
温かく、沿線の町民の皆様に見送られて85年の歴史を静かに幕を下ろしました。
尚、札幌駅~北海道医療大学駅間の札沼線は今後も運行が続けられます。
(写真撮影日・2008.1.13)