「あほリズム」(530)

2019-07-31 22:04:03 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

           (530)

 

 ニュースで、かんぽ生命のノルマに縛られた

しつこい営業を聴いて、

「ああ、これは豊田商事と一緒だな」と思った。

とにかく年寄りが喰いものにされる。

かつての国営企業が反社会的組織に成り下がった。

 

         (531)

 

 かつて日本郵便には連合という巨大な労働組合が

あったが、もちろん今もあるが、高額な組合費を天

引きしているにもかかわらず、民営化によって組合

員の訴えにさえも耳を傾けなくなったのか?労働組

合でありながら政権の顔色を窺う、否、「忖度する」

安倍翼賛体制の下で、春闘はいまや官制主導で行わ

れている、その組織を最大の支持母体にする政党が

四分五裂するのも宜(うべ)なるかなの思い一入(ひと

しお)である。今や連合は政権から与えられた既得権

益を守るためだけの組織でしかない。

 


「あほリズム」(529)

2019-07-31 07:24:41 | アフォリズム(箴言)ではありません

         「あほリズム」

 

          (529)

 循環再生されない近代文明は、ニーチェが唱える

事実存在としての「同じものの永遠なる回帰の思想」

に反する。世界とは変遷流転しながら円環する生成

であるとすれば、近代文明は円環から外れた直線で、

直線には永遠性がない。永遠なる回帰が達成されな

い世界はいずれ消滅する。つまり、我々はもう一度

自分自身に回帰することはない。

 

           (530)

 

 「世界内存在」とは、つまり「自然内存在」のこ

とであり、そもそも「自然内存在」とは自然がなけれ

ば存在しない。もちろん、「自然内存在」とは我々の

ことである。