「そもそもアベノミクスとは」

2020-09-03 02:45:43 | 従って、本来の「ブログ」

       「そもそもアベノミクスとは」


 初めに断わっておきますが、私は経済「学」については門外漢でまっ

たく知識を持ち合わせていませんが、しかし一人の生活者として、また

一人の有権者としてこれまでの日本経済を傍観してきた者として言わせ

て頂きますと、そもそもアベノミクスとは「経済成長なくして財政再建

なし」の名の下に、その目的は巨額の財政赤字を解消して財政再建を果

たすための手段にすぎなかったのではなかったか。ところが、安倍総理

の辞任によってアベノミクスそのものの成否が問われようとしているが

そもそも財政再建を語らずに経済成長だけを語るのは目的を見失った意

見としか思えない。では、かつて財政破綻は避けられないと報じられ、

「ああ、もう日本は終わった」と日本中を絶望の淵に追い遣ったあの巨

額の財政赤字はいったいどうなったのか?その財政赤字を埋めるために

は緊縮財政が避けられないと甲論され、いや、そもそもデフレ経済下で

は債務返済は捗らないからデフレ脱却こそ先行させるべきだと乙駁され、

日本経済は緊縮と緩和の相反する経済政策を、あたかもブレーキを踏み

ながらアクセルを吹かすような泥沼の「失われた20年」を抜け出せず

にいたが、ところが、第二次安倍内閣が掲げるリフレ―ション政策によ

って無制限の量的緩和が認められたが、それらの財源は当然国債に頼る

しかなかった。つまり、そもそもはアベノミクスによって経済を成長さ

せ、すると物価が上昇して税収が増え、そして債務を返済すれば財政健

全化(プライマリーバランスの黒字化)が達成されるはずだったが、とこ

が、いつまで経っても財政赤字が減少したと報じられることもなく、

しかもあれほど気にかけた財政破綻を誰も口にすることがなく、そして

不思議なことに何故か財政破綻に陥ることもなく、リフレ派の人々はア

ベノミクスの成果を称えているが、何のことはない、アベノミクスの無

制限の金融緩和の財源はすべて債務によっわれているとすれば、つ

まり借金によって景気が良くなったとすれば、その債務の返済はいず

子子孫まで負わされることになり、それはまったく本末転倒誤ま

た経済政策であると言わざるを得ない。アベノミクスの成否を問うので

あれば同時に財政赤字の推移を明らかにしなければならない。だって、

借金して景気が良くなたって意味ねーじゃん。

                         (おわり)