「竹内結子の死を悼む」
いつも他人の幸福そうな姿を目にした時には、他人は見た目だけ
で幸せかどうかなんて分らない、と妬みを慰めるために自分に言い
聞かせたりしたが、しかし、私の中では竹内結子だけは「絶対に幸
せに違いない」と思わせるほどの明るい美貌の女優だった。凡そ自
殺とは無縁の人とばかり思っていた彼女はいったいどんな苦しみを
抱えていたのか。年齢にしても、まだまだ新しい可能性が残されて
いたはずなのに、あまりにも呆気ない終わり方に残念な思いが消え
去らない。こころよりご冥福をお祈りします。