「あほリズム」
(754)
人は幸せになるために生きているのではない。もしも、それが間
違いなら、不幸な者はさっさと死んでしまった方がいいことになる。
しかし、生きることはそれ自体が目的であって決して何かのための
手段なんかじゃない。何故なら、人は幸不幸に関係なく、つまり目
的とは無関係にいずれ死ぬが、だからと言って、死ぬために生きて
いるのではないのだから。
(755)
幸不幸などというのは「世間」的な感情に過ぎない。
しかし、「実存は〈感情〉に先行する。」