「精神の片輪」

2020-12-29 23:21:00 | 従って、本来の「ブログ」

           「精神の片輪」

 

 科学技術の《進化》はその一方で我々の生存能力を退化させ、

退化した生存能力は我々の精神を《片輪》にする。

では「精神の片輪」とは何か?

それは管理された生命、つまり自らの力で生きられなくなった

ものたち、家畜のことだ。管理社会「幸福の檻」の中で家畜た

ちはこう言う、

「なんでもないことがいちばん幸せなんだ」と。

ただ私は、どれほど幸せだったとしても檻の中の決められた人

生は望まない。

 ところで自由についてニーチェはかく語っています、一部です

が、

「最後に一つ、自由になろうと欲する者は誰でも、自分自身によ

ってそうならなくてはならぬ、誰にとってにしろ自由は奇蹟の賜

物よろしく棚ぼた式に落ちてくるものではない」(『ヴァイロイト

におけるリヒアルト・ヴァーグナー』、第一巻585頁)