「処理水と通常の原発排水はまったく違う」

2021-04-17 06:14:06 | 従って、本来の「ブログ」

      「処理水と通常の原発排水はまったく違う」

 

 いざ、原発事故で発生した処理水を海へ放出すると決めてから

今更こんな基本的な事実が公にされずに見過ごされていることに

驚かされるばかりですが、その全文を以下に載せます。

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原発処理水にはトリチウム以外に12の核種が残留…「国民に事実を」と指摘したのは自民・原発推進派(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 

 国民の反対を押し切って、東京電力福島第1原発の敷地内に貯蔵

されている「汚染水」が、海に捨てられることになった。

 海洋放出する汚染水について、麻生財務相は「飲んでもなんてこ

とはないそうだ」などと安心安全を強調しているが、放射性物質に

汚染された水を捨てて本当に大丈夫なのか。

 専門家が危惧しているのは、トリチウムだけがクローズアップさ

れていることだ。大新聞テレビは、汚染水を多核種除去設備「ALPS

」で浄化しても、トリチウムだけは除去できないと報じ、原子力ム

ラは「トリチウムが放出する放射線は弱い」「自然界にも存在する

」「通常の原発でも発生し、基準を満たせば海に流している」と、

海洋放出は問題ないと訴えている。

 しかし、大手メディアはほとんど問題にしていないが、「ALPS」

で取り除けないのは、トリチウムだけではないという。トリチウム

以外にもヨウ素129、セシウム135、セシウム137など、12の核種は

除去できないという。

 自民党の「処理水等政策勉強会」の代表世話人・山本拓衆院議員

がこう言う。

「断っておきますが、自分は原発推進派です。菅首相も支持してい

ます。ただ、原発処理水に関する報道は、事実と異なることが多い

ので、国民に事実を伝えるべきだと思っています。東京電力が2020

年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリ

チウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。2次

処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約

1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」

さらに「通常の原発でも海に流している」という報道も、誤解を招
くという。

「ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。ALPS

でも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれ

ない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直

接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、む

き出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれる

のは、“事故由来の核種”です」(山本拓議員)

一度、海に捨てたら取り返しがつかない。

 

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 更にこんな記事もありました。

原発処理水の海洋放出「トリチウム水だから安全」の二重の欺瞞