3月22日、東京ドーム初日
何しろ、スタジアムライヴなど初めての体験であった。
今回のライヴに誘ってくれた、ワタクシの夢多き中学生時代後半のバンドリーダーであったエヌ君(もちろん仮名希望)に引率されて、1塁側内野席に座ってみると、ステージはセンターの定位置あたりを中心に設営されていた。
内外野の客席から見やすいように、グラウンド上の内野エリアにステージを設営するとばかり思い込んでいたので、これには、ちと、ガッカリした。
そもそも、スタジアムライヴにはそういうお約束事でもあるのだろうか?
ワタクシ達が座る1塁側内野席は、1塁ダッグアウトの真後ろ11列目で、ステージがあるセンターまでは、ほぼグラウンドの直径分の距離がある。
という事は、ステージまでは100メートル以上か、、、、、、、
その上、目の前のバックネット越しにステージを見なければならないのが、どうにももどかしい。
野球のゲームを観戦するのならば、絶好のポジションなのだが、、、、、、
とりあえず、双眼鏡を持ってきて良かった。
チケットの売れ行きが芳しくないと聞いていたので、当日の午前中に自宅のPCでチケットぴあのサイトでチェックしてみたら、S席にもまだまだ売れていない席があるようだった。
やはり、S席¥17,500という強引なチケット価格が災いしているのだろう。
とはいえ、ところどころの客席に空席が見られるものの、全くのガラガラ状態でも無い。
翌日のスポーツ紙の記事によると、この日の入場者数は36,000人だったらしい。
少ないと言いながら36,000人とは、さすが最強のR&Rバンドである。
座席によって価格が違うが、今日1日のチケット売り上げ総額がいったいいくらになるのか、などと無粋な計算をしてはいけない。
開場時刻が17時で開演時刻が19時、、、、、、、、、ワタクシ達が入場したのが18時過ぎ。
開演時刻までの時間に何をするのかというと、特にアトラクションが用意されているわけではない。
場内に流れるBGMを聴きながら、ひたすら待つのみである。
その中で、客席の間をひたすらニコヤカに動き回っていたのが、ビール売りのお姉さん達。
しかし、ロックンロールのライヴ会場で、こんなにも公明正大にアルコールを売って良いのだろうか?
東京ドーム側にも収益をもたらそうとしているのだろうが、酔っ払った観客が暴れだしても知らないぞ~、、、、、、
などと考えていたらば、引率者のエヌ君がポツリ、
「う~ん、甲子園のビール売りのオネエサンよりも、東京ドームの方がレベルが高いんやなぁ」
エヌ君は、甲子園を本拠地とする球団のファンである。
エヌ君のひいきチームの趣味の悪さについては、かねてから忠告しているのだが、このあたりの意見は中学生時代から全く対立したままだ。
若くてカワイイ笑顔のビール売りのオネエサン達の姿が消えて、開演時刻の19時、場内照明が落とされた。
ステージ上で演奏が始まった。
ワタクシが座る1塁側内野席の周辺あちこちから、キースぅ~!!とかミックぅ~!!と、野太い声が飛ぶ。
だが、
聴こえてくるギターのフレーズがトリッキーかつ高速で、ベースもドラムも、妙にヘビーな音を出している。
ストーンズの演奏にしては、これは、ちと怪しい。
センター定位置に設営されたステージを双眼鏡でのぞいてみると、まずドラマーが太ってパーマをかけたロン毛の男である事が判明した。
え、チャーリー・ワッツの具合でも悪いん?
いや、演奏しているメンバーがギターとベースとドラムの3人しかいない、、、、、
な~んや、ストーンズとちゃうやん
前座かいなぁ
前座があるなんて、聞いてないやん
スタンド席の方では、このバンドが何者なのか? ほとんどの人がわかっていないようだが、アリーナ席の方では知っている人もいるらしく盛んに拍手を送る人もいる模様で、ライヴから3日経った現時点でも、あの前座ハードロック3人組バンドの名前がわからない。
ま、ええけど。
興味無いし。
前座バンドの名前を調べる気もなく、次回に続く。