WOWOW留守録。
あれは高1の時だったから1973年頃、引っ越した家でようやく個室をあてがわれたので、親が買ってきた安物の炬燵をセットしていると、炬燵ふとんがチッソ製だったことに気づいて一家で驚いた。
当時、水俣病とチッソという社名は既によく知られていて、新聞やTVのニュースで時間をかけて報道されていたのでイナカの高校生もなんとなく概要を知っていて(決して正確な情報ばかりではなかったと思うが)、莫大な補償金を支払っているはずの企業がまだ企業活動を行っている事に驚いたのだ。
この映画のエンディングロールが始まる頃、映画館ならばほとんどの観客が席を立とうとするタイミングで、
『2013年、首相が『日本は水銀による被害を克服した』と発言、、、、、』
との字幕が流れたのでびっくりした。
ワタクシにはこの発言の記憶がなくて、そんな大ぼらを吹いた、この映画の字幕では伏せられた当時の首相の名前を確かめてみると、あっ、やはりアイツではないか、
安倍晋三が国際オリンピック委員会(IOC)総会で行った東京への招致演説の中で、
「Some may have concerns about Fukushima. Let me assure you, the situation is under control.」
と、とんでもない嘘っぱちを言い切ったのも、同じ2013年の事。
いったい何を根拠に、こんなヤツのためを国葬にするのだろう?