シーンがワシントンやらペルシャ湾岸地域やらスペインやらと細切れにやたらに変わるのと、冒頭から次から次にわけの分からない人物が登場し、その描写もいい加減なので最後の10分以外誰がどうなっているのか、どんな役割を果たしたのかさっぱりわからない。ともかく脚本がめちゃくちゃという感じ。
せっかく重大な内容のテーマを扱ったんだからもう少し話をわかりやすく展開してほしかった。
2~3日前の新聞に出ていた、香田さんを殺害:「処刑」したと言われるイラク人・ファハミ被告の言った言葉が思い起こされる。
「世界が騒ぐのは、米国人や日本人のような外国人が殺されるときだけだ。イラク人が 毎日、(米軍などに)殺害され続けていることに、なぜいっさい興味を示さないの か。」
「イラク人やイスラム教徒が殺りくされ続けていた現実を世界に知らしめるために実行 した。」
(3月9日「毎日」夕刊)