【2007年12月9日】京都シネマ
チャイコフスキーでもなくグリークのピアノ協奏曲でもないシューマンが飛び出すのは、やはりドイツ語圏だからだろうかと思ってしまう。
「4分間のピアニスト」との共通点はピアノの天才がいて、クライマックスでシューマンの「ピアノ・コンチェルト」を弾くに至るというところであるが、2つの映画は、趣向も展開も結末も全然違う。
「4分間~」は、刑務所に入るまでのいきさつがかなり省略され、後半に挿入されるわずかなエピソードから想像するしかないが、「僕の~」の方は、天才少年の持った成長過程の様々な軋轢が描かれている。
もちろん個々の状況は全然違うと思うが、天才であるが故に持つ問題、悩みは共通の部分もかなりあるのでは、と思う。
出演者自身の演奏という、音楽がいい。
天才でなくてもいいから、ピアノが弾けたらとあこがれる。
それと、大空を自由に舞いたい!
「僕のピアノコンチェルト」-公式サイト