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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『フェア・ゲーム』-今となっては明らかになったイラク開戦の虚偽の真実を暴く

2011-11-06 12:33:24 | 最近見た映画


       【 2011年11月2日 】  TOHOシネマズ二条

 『イラクに大量破壊兵器がある』という口実で、当時のブッシュがイラク開戦を強引に進めたたが、それがでたらめであることは、今では白日の下にさらされ、大きなウソであった事が明らかになっている。

 そのきっかけとなった『プレイム事件』を題材にしている。
 その『プレイム事件』というのは、ブッシュが『9.11』以来、《テロとの戦い》を宣言し、世界にテロを輸出する《悪の枢軸》としてのイラクに戦争をしかかけるための口実を探し求めていて、大量破壊兵器の存在を突き止めるため、極秘に調査をさせていたCIAの秘密調査員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)が、期待に反してその存在がないことを報告したのに対し、政府高官がヴァレリーの身分を明かしてしまい、窮地に陥れようとした事件である。

 ヴァレリーの夫であるジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も元ニジェール大使としての立場から調査を独自に行い、同じ結論に至っていた。

 しかし、身分を暴露されたスパイとしてのヴァレリーには嫌がらせや脅迫状が殺到し、危険が迫る。夫とも行き違い、崩れそうになるが、国家と戦うことを誓う。


                                             



  



 この課程を、2007年にヴァレリー自身が回顧録として出版したことから、アメリカの大義名分がウソであったことが明るみに出て、世間は大騒ぎになる。


 ノンフィクションだから感じる緊迫感。『L.A.コンフィデンシャ』以来の興奮を覚えた。

 それにしても、ナオミ・ワッツは『イースタン・プロミス』といい、この手の映画にはよく似合う。


                                               





 映画の最後に、ナオミ・ワッツでなく、本物のヴァレリー・プレイムの公聴会でのインタビュー映像が出てくる。


 こうした映画を観ると、アメリカはかなりでたらめな国ではあるが、その一方で、ロシアや中国と違い、改めて《民主主義の基盤の広さ》を感じた。




          『フェア・ゲーム』-公式サイト



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