【2011年4月12日】 TOHOシネマズ二条
普段、ハリウッド系の娯楽映画などあまり見ないのだが、ついベネツィアに惹かれて見に行ってしまった。
長い橋を渡り到着したサンタ・ルチア駅を降り、ホームをまっすぐ進んだその正面に広がる、スクリーンに映し出された光景は、まさに2ヶ月半前に見た明るい光にあふれたあのベネツィアの運河だった。
そのベネツィアを舞台に、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーがアクションをくりひろげる。この種の映画は、あらすじを話してしまうと本編を見る楽しみが薄れてしまうから、内容に触れるのはやめておくが、話の展開は巧みで、やはり最後の締めくくりがしゃれていた。
映画というものは、-《物語一般、あるいは人生そのものも、そうかもしれないが》、「第三の男」や「モダン・タイムス」にしても「ラブソング」にしても最後がしゃれていると、きりっと締まって後味がいい。
この映画の場合、光景でなく最後のフレーズがチャーム・ポイント。見て楽しかったし、損はしない映画です。
私らは、安ホテルに泊まったが、同じ島の中にああいう高級な世界もあったんだなーと思いつつ、映画館を出る。
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