令和4年6月3日(金)
萍 : うきくさ、浮草
ウキクサ科の多年の水草
根はあるが水面を漂い、繁茂すると水面を覆い隠してしまう。
頼りなく不安定な状態で、一つの所に落ちつかない生活の喩
えに用いられる。
葉と茎の区別はないが葉の状態は扁平な卵形で径4~8mm
程、表面は緑色で裏面は赤紫色をしている。
繫殖力は強く、池沼の水面に青畳を敷いた如くになり、水が
見えなくなる程である。
盛夏(6月頃から)には、細小の白い花を付けるが、人目に
触れることは少ない。
白鳥庭園
先年、近江八幡の水郷地帯を訪れた際に「かわらミュージアム」
を訪れた。
ミュージアムは川沿いに在り、直ぐ裏側には川下りの発着場
が在った。
丁度、客を乗せて川船が出て行くところに出会い、暫し立ち
止まって眺めていました。
船頭がゆっくりと、櫓を軋ませながら進んで行きます。
水面には萍がビッシリと、、、、、、、やがて舟は遠ざかり、
また、元の様に萍が辺り一面に漂っていました。
この時の光景は今でも目に焼き付いています、、、、。
今日の1句
櫓の軋み残し萍漂へり ヤギ爺