「Yakkoだより」

お菓子のこと、わんこのこと、おいしいもの、そして今日のハッピーを書き綴ります。

文藝春秋

2013-02-16 14:45:55 | 今日のできごと
今朝の新聞に、「さすが黒潮の町!」というタイトルで、

83歳の方の投稿が載っていました。

内容は、3月号の文藝春秋に「黒潮町長の執念」という立花隆さんが書かれた文章を読んでの感想でした。

確か、夫も同じようなことを言っていたな、と思いだし、

早速、買い求めました。

それは、南海大地震での津波予測で、最大の津波が来ると言われている(34・4メートル)黒潮町の町長さんのお話。

34・4メートルという途方もない予測が出て、

町民の中では、「もうどうしようもない」と、諦めムードもあったとか。

そんな中、町長さんは、「町民の津波被害ゼロ」を目指して、具体的な対策を講じているというのです。

何より、圧巻なのは、町民ひとりひとりの避難カルテを作っているとの話。

Aさんは、このルートを通って○○へ逃げる。Bさんは、このルートで逃げる。高齢者の方は、ご近所の誰さんが誘導して逃げる。

というように、ひとりひとりのカルテを作っているのだとか。

学校によっては、週1回の避難訓練をしているそうです。

もちろん、避難所の整備は、最優先で進めているとのこと。

住民との対話集会も、180回行ってきたため、今は、ネガティブなことを言う住民は、ほとんどいないのだとか。

そして、子供たちには、裏山まで逃げたら、海に向かって、ヤッホーと叫べと指導しているとか。

百年に一回くらいは悪さをする海だが、あとは恵みを与えてくれる有難い海に向かって、

感謝の気持ちをこめて、ヤッホーと叫べ、と。

誰もが諦めムードの時に、決して諦めないという決意を示してくれた

42歳の若き町長さんに、エールを送ります。



この文藝春秋には、黒田夏子さんの「abさんご」(芥川賞受賞作)も載っています。

単行本を、本屋さんで、ちょっとだけ立ち読みしましたが、

これで、じっくり読めそうです。