私の青春時代に一番感銘を受けた漫画家の「白土三平さん」が、10月8日に89歳で天国へ旅立ったそうです。私が初めて白土さんの作品に出合ったのは、当時「少年マガジン」に連載されていた「ワタリ」である。暇つぶしのために古本屋で、何気なく買った少年週刊誌にそれは載っていた。今までの漫画とは全く違っていた。圧倒的なタッチ、虐げられたものに対する温かい眼差し等、従来の少年漫画とは異質のものであった。それから私は白土さんの作品に夢中になり、「カムイ」、「忍者武芸長」、「サスケ」等の作品を収集するために、休みの日に都内の古本屋行脚を続けた。そして忽ち狭いアパートの6畳間の和室は古本で溢れ、足の踏み場も無いほどであった。母親が上京して様子見に来るたびに、整理するよう小言を言われたが頑として応じなかった。
そうして苦労して収集した書籍も、引越しを重ねるたびに少しずつ失われ、最後に残ったのは「カムイ」のみであった。これだけは最後まで手元に置きたいと思っている。主人公「カムイ」の生き方が大好きであり、私もかくありたいと願ったが、現実は厳しく未だに彼の足元にも及ばない。
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