香港の大富豪で、長江実業集団の総帥である李嘉誠会長や、李氏の二男、李沢楷(リチャード・リー)氏が最近、中国国内の不動産物件をすべて売り抜けたという情報が飛び交っており、「いよいよ中国の不動産バブル崩壊か」との観測が急浮上していた。←2014年5月16日Newsポストセブン
中国での不動産バブルが崩壊すれば、この20.9兆元が不良債権化しかねず、さらに銀行などが不動産に投資した資金も回収不能になる可能性もある。これまで30年以上、1回も会社の業績が赤字に転落したことがないという李嘉誠氏の読みはあたるのだろうかなど、騒がれていた。
李嘉誠氏のこれらの行動は、必ずしも、不動産バブル崩壊とはつながっておらず、共産党による一党支配の下で資本主義経済を維持している中国・香港の政治・経済システムの「不確実性」に対するリスク分散である可能性が高いとみられている。
同時に、中国・香港の成長局面は近いうちに限界に達するという予測もあるだろう。
李嘉誠が中国や香港を完全に捨て去るとは考えられないが、両足とも中国にはまり込んでいたところから、片足を抜いて、いつでも逃げれる態勢に変えようとしているとも予想されていた。←2013年10月31日東洋経済
このような背景の中、前からうわさされていたように、李嘉誠氏の支配する不動産会社、長江実業地産は、6月にタワーやショッピングモール、オフィスからなる浦東・陸家嘴地区にある世紀匯を売りに出した。
提示価格は1平方メートル当たり約6万元。同社のウェブサイトによれば、世紀匯プロジェクトの総面積は約26万9000平方メートルで、提示価格は総額では160億元強(約3225億円)に達する。
←8月3日The Wall Street Jourrnal
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中国での不動産バブルが崩壊すれば、この20.9兆元が不良債権化しかねず、さらに銀行などが不動産に投資した資金も回収不能になる可能性もある。これまで30年以上、1回も会社の業績が赤字に転落したことがないという李嘉誠氏の読みはあたるのだろうかなど、騒がれていた。
李嘉誠氏のこれらの行動は、必ずしも、不動産バブル崩壊とはつながっておらず、共産党による一党支配の下で資本主義経済を維持している中国・香港の政治・経済システムの「不確実性」に対するリスク分散である可能性が高いとみられている。
同時に、中国・香港の成長局面は近いうちに限界に達するという予測もあるだろう。
李嘉誠が中国や香港を完全に捨て去るとは考えられないが、両足とも中国にはまり込んでいたところから、片足を抜いて、いつでも逃げれる態勢に変えようとしているとも予想されていた。←2013年10月31日東洋経済
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提示価格は1平方メートル当たり約6万元。同社のウェブサイトによれば、世紀匯プロジェクトの総面積は約26万9000平方メートルで、提示価格は総額では160億元強(約3225億円)に達する。
←8月3日The Wall Street Jourrnal
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