香港の林鄭月娥行政長官は25日、区議会選挙の結果を受け、政府は広い心で市民の声に耳を傾けると述べた。24日に行われた区議会選では、民主派が地すべり的勝利を果たした一方、親中派は大きく議席を減らした。→こちらの報道
地元メディアの集計結果によると、民主派は全18地区のうち17地区で勝利した。投票率は71%超と、過去最高を記録している。
この選挙は、6月から続く民主化・反政府デモをめぐる林鄭長官や政府の対応について国民の意思を問う選挙として注目されていた。
25日にウェブサイトで発表された声明で林鄭長官は、政府は選挙結果を尊重すると述べた。
結果については「さまざまな分析や解釈がある」としたものの、「現状や社会に深く根付いた問題に対する市民の不満を表しているとする見方が多い」と話した。
その上で、「政府は市民の意見を真摯(しんし)に聞き、真剣に反映させる」と語った。
ところが、11月11日のNHK「ニュースウオッチ9」で、「字幕」にあった、長官の名前が「林鄭月蛾」と誤表記されていたのだ。それも画面下部と右側の字幕の2か所で、かつて“鉄の女”と呼ばれた香港政府トップの行政長官を、「蛾」呼ばわりしてしまったのである。
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番組終盤で桑子真帆アナが謝罪したが、日本ではさほど話題にならなかったこの失態が、香港で意外な反響を呼んでいた。
林鄭氏が市民から反感を買っているなかだったので“日本の国営放送がよくやってくれた”と話題です」
香港での反響についてNHKは、「原因は字幕を入力する際のミスで、こうしたミスが起きないよう再発防止に努めてまいります」(広報局)とのこと。→こちらの報道
「娥」という字は、日本語では「うつく(美)しい」と読むとのこと。(知らなかった)
女編が虫編に代わり、「蛾」になってしまった。