ここ10年、血圧も比較的高く、高血圧の薬を飲みながら、減塩食事生活を目指していた。
昨年10月下旬の冠動脈ステン手術後、医者から厳しく言われ、かみさんとともに、悪玉コレストロールを減らす食事療法および減塩食事指導を受けてきた。現在、厳しく悪玉コレストロールを下げる食事療法と減塩食事療法に取り組んでいる。
今回は減塩について綴ってみよう。
高血圧と食塩接種との関係は昔から取り扱われており、食塩の摂り過ぎが高血圧の原因になり、高血圧の予防や治療には食塩制限(減塩)が重要であることは、よく言われている。→こちらおよびこちらなどの解説
先日、アフリカ原住民・マサイの人々が塩分ゼロの生活をしている話が、NHKのガッテンで放映していた。実際は、毎日飲んでいる牛乳(2L)に含まれる塩分で、1日約2gの塩分接種だそうだ。この量でやって行け、健康を保つことができるそうだ→こちらの報道
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減塩で有名な話はイギルスの例だ。
2003年時点のイギリス国民1人当たりの塩分摂取量は1日10g弱。イギリスでは2003年から国をあげて減塩に取り組み、塩分の濃さを信号の3色で表すなど表示にも工夫(→こちらの報道)。 国民の塩分摂取量を8年間で1.4グラム削減に成功し、心筋梗塞や脳卒中の死亡率も4割減少したそうだ。→こちら およびこちらの報道
ちなみに、2012年時点での日本の成人1日あたりの食塩平均摂取量は、男性で11.3グラム、女性で9.6グラムと発表されています。→こちらの資料
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食塩摂取量と高血圧の有病率の関係、食塩摂取量(尿ナトリウム排泄量)と血圧との関係、食塩制限の降圧効果などについて書かれた国立循環器病研究センターの報告を見てみよう!→こちらのサイト
食塩の摂り過ぎで血圧が高い状態が続くと、血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化や心臓肥大が進み、その結果、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤、腎不全など、多くの循環器病が起こると言われている。
高血圧は循環器病の最大の危険因子だ。
食塩は血圧を上げることによって循環器病を起こすが、食塩が血圧とは別に、下記の表のようにあるように他の病気に影響を及ぼすことがわかってきた。
それでは、食塩の量はどれぐらいが適当なのか?
厚生労働省による、一般の人の食塩摂取量の目標値は、以前は1日10g未満だったが、2010年に男性9g未満、女性7.5g未満となった。 2015年に、目標値はさらに引き下げられ、男性8g未満、女性7g未満となった。
高血圧の人については、日本高血圧学会による高血圧治療ガイドラインは、2004年版以後は6g未満を推奨している。
食塩と高血圧や循環器病の関係や、食塩制限の大切さを調べ来たが、次回は、一日6g以下の減塩のポイント・およびレシピなどを綴ってみよう。
<追記>引退してから時間も経ったので、今回から、ランキングを従来の「中国情報」から下記に変更しました。