大坂なおみが、パワフルかつ正確なショットを武器に、テニスの全豪オープン・女子シングルス(今年最初の四大大会)を制した。2度目の優勝を飾った。
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全試合を振り返ってみよう。
1回戦は、世界ランキング39位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6-1、6-2で快勝。
2回戦は、世界ランキング43位のカロリーヌ・ガルシア(フランス)に6-2、6-3で快勝。→こちらのビデオ・ハイライト
3回戦は、世界ランキング30位オンス・ジャブール(チュニジア)に6-3、6-2で快勝。→こちらのビデオ・ハイライト
4回戦は、世界ランキング14位ガルビネ・ムグルサ(スペイン)を4-6、6-4、7-5の大逆転勝利。ガルビネ・ムグルサは前回準優勝。マッチポイントを握られながらも崖っぷちで粘り、最後は4ゲーム連取しての大逆転勝利。これで、初優勝した19年大会以来2年ぶりの準々決勝進出を決めた。→こちらの解説。こちらのビデオ・ハイライト
準々決勝は、世界ランキング71位謝淑薇(シェイ・スーウェイ、台湾)に6-2、6-2で快勝。試合後の大坂なおみのコメント:今日(の試合)は一筋縄ではいかなかった。大事だったのがミスをしないことだった。だから今日のプレーには満足しています。→こちらの詳細。こちらのビデオ・ハイライト
準決勝は、世界ランキング11位セリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-3、6-4で勝利。セリーナ・ウィリアムズには2018年全米決勝で、相手のルール違反で勝利した因縁ある相手。
第1セットの立ち上がりにいきなりブレークされたが、焦ることなく第3ゲームのブレークピンチをしのいでキープすると、5ゲーム連取して第1セットを先取。第2セットは一進一退の攻防となったが、ラリーで優位に立ち第9ゲームをラブゲームでブレークバックしてストレート勝ちした。→こちらの詳細。こちらのビデオ・ハイライト
決勝は、世界ランキング24位ジェニファー・ブレイディ(米国)に6-4、6-3で勝利し、4大大会通算4度の優勝。ジェニファー・ブレイディは、2020年全米オープン準決勝でも大坂なおみと戦っており、7‐6(4), 3-6, 6-3で大坂なおみが勝っている。→こちらの詳細。こちらのビデオ・ハイライト
大坂の進化が止まらない。サービスの種類の多様化、パワーに、正確無比のショットが加わり、全豪を制した。
これを表す象徴的なショットが飛び出したのは、世界ランキング14位のムグルサ(スペイン)との4回戦。相手にマッチポイントを握られた最終セットの第9ゲームだった。大坂は191キロのサービスエースをセンターライン際にたたき込んだ。今大会最大の窮地を救った正確なパワーショット。
また、初のグランドスラム決勝の舞台に立ったブレイディ。第1セットで粘りを見せたが、肝心の場面でミスが出て取り切れなかった。第2セットは大坂のパワーの前に屈した格好に。対大坂はこれで1勝3敗となった。昨年の全米オープンでは準決勝でフルセットの激戦を演じ、今大会ではファイナルで激突し涙を飲んだ。「大坂の強さ」を問われると、ブレイディはこう答えている。
「彼女は、それが必要な時に本当に良いプレーをした。必要な時に良いショットを打っていた。それらの(大事な)ショットを打つのが最も難しい場面でね。そして重要な場面で相手に守備を強いる。サービング・フォー・ザ・マッチの時のように。彼女はニューヨーク(全米オープン準決勝)でも同じことした。彼女はサーブに自信を持っているから、サービング・フォー・ザ・マッチなど重要な場面でリスクを冒せる。(そういった相手と)対戦するのはタフなもの」
大坂のここぞという場面での勝負勘、集中力を称えている。その源にあるものがサーブへの自信だとも感じ取ったようだ。→こちらの報道を一部引用
上記のブレイディのコメントの例を見てみよう: 1st Set 3-1でリード。第5ゲーム 30-30 で、大坂の1stサーブがブレイディのバックサイドに入り、返ってきたリターンを、大坂がフォアのクロスを打ち込む!
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