新たにけいれんをおこした患者をみたときには必ず薬剤性または薬剤の影響も考えることが重要です。
血中濃度が治療域以内の薬物でもけいれん発作を起こすものもあるので要注意です。
けいれんを起こす報告の多い代表的な薬剤を表に示します。
~~~~~~表:痙攣を起こす報告の多い代表的な薬剤~~~~~~~~~~
麻酔薬:プロポフォール
抗精神病薬:クロザピン、フェノチアジン
抗うつ薬:三環系抗うつ薬、ベンラファキシン(SNRI)、パロキセチン(SSRI)
ニコチン拮抗薬:ブプロピオン(> 450 mg/日の場合)
抗菌薬:ベータラクタム、フルオロキノロン、カルバペネム、INH、アンフォテリシンB
抗ウイルス薬:アシクロビル、フォスカルネット
化学療法薬:シスプラチン、エトポシド
免疫抑制剤:シクロスポリン、タクロリムス
その他の薬物:テオフィリン、アスピリン中毒、トラマドール、リドカイン
違法薬物:覚醒剤(アンフェタミン)、コカイン、ヘロイン
毒物・中毒:一酸化炭素中毒(COHb濃度> 50%でけいれん多い)、有機溶剤、重金属(鉛、水銀、タングステン)、ベンジルピペラジン (herbal party pills)
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最後にその他全身性の原因です。
低酸素性脳症(呼吸停止後の蘇生患者など)や臓器不全(肝不全や腎不全)が進行した患者、甲状腺クリーゼでも痙攣を認めることもあります。
写真 水戸でみかけた花
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