こんな偶然もあるものだ!
と昨夜おどろくことがあった
連休中に読もうとグランフロント大阪の開業日に買った
「逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方 伊集院静」
の読み残していたところを読み終えて何気なくテレビを
つけたら丁度「クローズアップ現代」の再放送が始まる
ところだった
番組は
松井秀喜と ”同級生” 広がる特別な共感
先日、恩師の長嶋茂雄さんと国民栄誉賞を受賞したばか
りの松井秀喜さんについては野球ファンのみならず多く
の人が知っているのであえて語ることはしない
その松井秀喜世代には松井さんの野球選手としてだけで
はなく人間としての生き方に共感し励まされながら生きて
いる人の輪が広がっているという
なにがそうさせているのか同世代への取材を交えながら
番組はすすめられていた
後半は松井さんと長い親交のある作家伊集院さんが出演
交流を通じて見てきた松井秀喜像について語っていた
出版されたばかりの上著にも書かれていたことだったが
非常に臨場感があって興味深く最後までみてしまった
松井秀喜選手時代に書いた「不動心」という著書は長く
各社の新人研修で推薦本として読むことをすすめてきた
このブログでも紹介したことがある(2007年)
「不動心」では
”どんな技術やパワーよりも挫折を乗り越える力を持った
選手になりたい
コントロールできることとできないことを分ける”
という思考法について語っている
次に書いた「信念を貫く」も推薦本にとり上げてきた
(2010.3出版)
ここではワールドシリーズで大活躍をしたにも拘わらず
ヤンキースを退団せざるを得なくなったこと
そして新天地で生きていく苦難の道を選択したことなど
選手として自分の仕事=野球とどう向き合ってすすんで
いくかが書かれている
この二冊は1年前に本を大量に処分した時にも迷うこと
なく残していまも本棚に並んでいる
今年の新人研修で松井さんの著書から困難に逢った時は
松井選手はこういう心の姿勢で乗り越えていったという
フレーズを紹介したがそれを感想メモに書いてくれた人
がいてうれしく思った
アンチジャイアンツだが現役時代の王選手と松井選手に
ホームランを打たれてもなぜか腹がたたなかった・・・
むしろ大好きな選手でファンだった
王さんと自分とは誕生日がわずか一カ月違いの同級生で
早実時代からのファンだからファン歴はもう長い
息子世代の松井さんは甲子園でのあの四打席連続敬遠に
あった時の態度を見て並みの選手ではないとそれ以来の
ファンだがその二人には重なる部分が多い
いい時も打てない時も常に冷静で周囲に対する気配り
黙々と練習に励む野球に対する真剣さと向上心の高さ
逆境に背を向けずに向かい合い解決をしていく強さ
どんなファンにも紳士的に振る舞う美しい心の持ち主
そして家族愛に恵まれた家庭環境のすばらしさ・・等々
思えば特別なことではない
人であればだれでもができる当たり前のことだがそれが
できないところに人間の弱さと己の弱さがある
どこをとっても自分に欠けるものばかりで恥ずかしい
ジャイアンツの監督説が浮上しているようだが願わくば
一チームの監督になるより国民栄誉賞を受賞した国民の
財産だから広く野球を愛する青少年のため野球を通して
将来の日本を背負う人の育成にかかわっていただきたい
と強く願う。