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あばよ


寝たふりがバレた




目覚まし時計が「もういい加減にしてくれよ」と、文句を言ってきた。
まだ、朝の5時じゃないか。
僕のコトバを無視して「時間なんてどうでもいいんだよ」。
目覚まし時計は完全にふて腐れていた。
考えてみれば、ヒドイ扱いをしてきたし、起きられなかったときは、目覚まし時計に八つ当たりしたこともあった。反省をしなくちゃいけない。
そうおもって振り返ると、目覚まし時計は旅支度をしていた。
ストライキか? 賃上げ要求か? 要求はできるだけ飲むからここにいてくれ。
二度繰り返し言ったけれど、目覚まし時計は返事もせずに出て行ってしまった。
ま、電池が切れそうになったら戻って来るだろう。
そう確信をして、二度寝をすることにした。







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