僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

わからないことだらけ

2006年11月09日 | コトバの杜
 祥子さんファンにはなじみの深い歌詞。
 ライブではそのときどきの年齢に歌い替えて
 祥子さんの漫談トークがはじまる(笑。

 オレは生まれてから既に・・・40ウン年経ったけど。
 なんもワカラン。
 としとれば、とるほど自分が「何もわかってない」わかるだけ。

 20、30代のとき「オレはわかってる」って思ってた。
 あの根拠のない自信・・・なんだったんだろう?
 わかさ?おろかさ?・・・怖いものしらず・・・今思い出すと身がすくむ。

 いっぽうで「わかった」なんて云いたくない気がする。
 そんなのウソや誤魔化しとしか思えない。

 そんな・・・簡単に「わかった」なんか云えるはずない・・云いたくもない。


  うまれてから もう25年もたったけど  何もわからない

   鈴木祥子「Happiness」より。
コメント

赤裸々

2006年11月01日 | コトバの杜
 2年前の祥子さんのツアーパンフ「創作ノオト」に書かれた詩の一節。

 自分のココロが病んでるとき、這いつくばってるとき、叫びたいとき、

 このヒトの歌詞やコトバに触れると・・・安心する。
 癒されはしない、このヒトのコトバにそんな生易しさはない。

 セキララで切っ先鋭くてナイフみたいで・・・その痛さに触れると・・・
 落着く。

  
  時々、情念みたいなモンが、ぎゅーっと突っ走って、
   みうごき出来ないことがある。

    やっぱ水。暗い水。光。舟。血液。みずうみ。空。
     そのしゅんかんのことはうまく言えない。

      むぼうびなカラダ。   ココロ。
       
     カラダを酷使。       ココロの自傷行為。

            一日中泣く。



   小さいけれど消えない炎、蒼く、赤く、高温の。

    空に舞い上がりほほえむ女神のように、 それは包んでしまうだろう。

   過去を、弱さを、否定的な想いを、恐れを、傷を、
                     あなたの前に立ちふさがる全てを。

    いつかあなたは道のうえに立つだろう、長い、まっすぐな道のうえに。

     そしてあいするきみと手をとって、私はどこかを目指すだろう。


       その時全ての心配ごとは、青空にとけて消えるだろう。


       鈴木祥子「創作ノオト セックス 恋 情熱」より
コメント

しじゅうから

2006年10月14日 | コトバの杜
最近よく聴いている浜田真理子さんの歌詞。
彼女も僕と同世代。

エライヒトの「何歳になっても勉強」って言葉には何も感じない。
でも、こういう歌詞の形で聴くと、そう思えるから不思議。

 四十歳(よとせ)を数えるあなたゆえ
 名前で選んだ四十雀(しじゅうから)
 洒落た名前の四十雀
 
 花も嵐もふみこえて
 夢も希望も四十から
 うたもこころも四十から


浜田真理子「四十雀」アルバム「あなたへ」収録
コメント (2)

特別なオマエ

2006年10月03日 | コトバの杜

自閉症の主人公の前に現れたアイツ。
豪快で言いたい放題で好き勝手ばかり言う迷惑な・・でも魅力あるヤツ。

主人公にアイツが言った台詞。
もしかしたら・・・みんなこんなことを言われたいのかも。

 秋本「おまえフツーじゃないで」
 歩「ふつうだよ。おれ・・・ふつうに決まってるだろ。
   ちゃんと学校にいって、みんなと同じことしてるじゃないか。なんで」
 秋本「なんで、ふつうじゃないとあなんのや」

 こいつが嫌いだ。大嫌いだ。
 
 歩「ふつうじゃないとだめなんだよ。
   みんなと同じことができないとだめなんだ。」

 秋本「だから、おまえはふつうやないんやって」
   「おれにとっては特別なんや。全然ふつうとちがうんや。」


   あさのあつこ「TheMANZAI」より。








コメント (2)

ステキな愛のコトバ

2006年09月21日 | コトバの杜

いつも口ゲンカばかりしてる2人。
女性の方から歩み寄ったのが次の台詞。凄い大人なステキな表現だと思った。

 夏美「私たちの会話って、いつもドッジボールですね。
    相手にぶつけて終わり」
 桑野「上手いこと言いますね。ハハ」
 夏美「感心してる場合じゃないです。
    私、私キャッチボールがしたいです」
 桑野「-」
 夏美「ボールは投げましたよ」

これに対する男性側の返事。
 桑野「話できる相手がいつもそばにいるのもいいな・・って
    どうやら貴方のこと好きになっちゃったような」
 夏美「-」
 桑野「僕でいいですか?」
 夏美「(泣きながら)・・・・・いいかもしれません」
 
 桑野「よかったぁ・・・でも結婚は出来ないんですけどね」
 夏美「あの・・・話が見えないんですけど」

建築家である桑野は理想の家のイメージが出来るまで
結婚する気になれない・・そうな\(T▽T)/
でも・・・でも、言い方ってモンがあるだろう!
「ゆっくり焦らず付き合おう」とか「少し待ってて欲しい」とかさぁ~!

ロマンチックな恋愛ドラマって大嫌いで苦手なんですが・・・
このムードぶち壊しの告白シーンにはすっかりハマってしまいました(^^;

 「結婚できない男」最終回より(台詞は大意で)



コメント

パンダは生肉がスキ♪

2006年08月17日 | コトバの杜

今日の「V6シュラン」は「ステーキ」特集。
「生肉」大好きな嫁は目を輝かせて見てます。

巨大な肉塊ステーキを見て嬉しそう。
ニンニクと玉葱のすりおろしをのっけたステーキに絶叫。
そして・・
とあるお店で胡椒をかけた肉を焼いてるのを見て叫んだのが次のコトバ。

 「なまで喰う~~~!!」

そんな宣言をされても・・・・(+^_^;)


コメント

色にこめて

2006年08月15日 | コトバの杜

Coccoが2004年に出版した2冊目の絵本「南の島の恋の歌」に
寄せた文章。

この絵本は幾重にも明るい色彩に満ちた絵本でした。
読んでてとても明るく安らぎに満ちた本でした。
それは・・・色彩(いろ)にCoccoの想いがいっぱいつまっていた
からだと思います。

 今回
 私は一点の曇りも微々たる迷いも不安になる要素を全て排除しました。

 美しいものは美しいと
 悲しいものは悲しいと
 好きなものは好きだと
 そんな馬鹿げた真っすぐな想いだけ叫びたかったのです。

 傷付けるとして 失うとして
 だから何だって開き直るぐらい
 ひたすらに明るい
 色とりどりの未来が欲しかったのです。

 長い間。
 そんな強さを夢見ていました。

  「色彩」文藝2004年秋号より。
コメント

ヒロシマの詩

2006年08月06日 | コトバの杜

オキナワ産まれのCoccoがヒロシマを訪れて思ったこと。

 小学生の頃から考えると十の指では足りないぐらい
 私は広島を見たいと願ってきました。
 どれだけの人が死んだか
 どれだけの夜おびえたか
 どれだけの爆弾が降ったか
 どれだけの足がもげたのか
 誰が痛かったのか
 どちらのほうが血を流したのか
 そんなことじゃなくて
 そんなことでは量れない過去を私たちは共有していて
 そしてその日もあれから何年経った今も
 全ては事実として未だここに在るけれど
 私は見たかったのです。この目で確かめたかった。
 焼け野跡に芽吹いた命や
 崩壊の後に築かれたもの
 そこに生きる人たち

 ずっと
 きっと笑っていてほしいと願っていたから。

  Cocco「六月二十三日 沖縄・慰霊の日」
  2004年「文藝」秋号掲載。
コメント

我が名は熊猫(パンダ)

2006年07月28日 | コトバの杜
昨日、嫁@パンダビール番長がネットで「パンダ」の画像を見てて、
以下ボクと嫁の会話。

 ボク「あ、パンダだ。オレも見たい」
 嫁「パンダと気安く呼ぶんじゃない!馴れ馴れしいぞ」

 ボク「気安くって・・何?パンダって呼んだ事が?
    パンダは動物の種類の名前でしょ?
    種類の名前呼んで馴れ馴れしいって何?」
 嫁「オレはパンダの代表だ。ヒト科パンダ目だ。
   だから、パンダと気安く呼ぶな」

 ボク「何?パンダ目って・・・パンダはヒトの仲間なのか?
    じゃぁ・・・・・・・・・キミのパンダ名は何なんだ?」
 嫁「(自信満々に)ランラらら~ん♪」

 ・・・・・・・キミは一体何者だ?(^_^;
 
コメント

創作ノオト

2006年07月26日 | コトバの杜

先週、祥子さんのライブで販売されてたプログラム「創作ノオト」の
中に書かれた祥子さんのエッセイの・・一節。

じぶんのなかに、いろんなじぶんがいて、あるじぶんがべつのじぶんに
かたりかけて・・・せめたてて・・いいわけして・・・

まいった・・・・これ昔のオレのことじゃん・・・。


  あんたが、あたしの罪悪感、そのものだったの。
 
  あんたがあんたで居ちゃいけない、恥かしい、ってことは、
  あたしがあたしで居ちゃいけない、恥かしい、ってことと同じことなの。

  どうしてあたしは、あたしであることが恥かしいの
  どうして罪悪感を感じるの?
  バカにされて、笑われてるんじゃないだろうかって。
  ひとりぼっちで置いていかれるんじゃないだろうかって。
 
  あたし、いつも自分のことをそう思っていたの。
  そんなことになったら耐えられない、死んだほうがいい、って。

  ゆるしてね、あたしがあんたのこと、ずっと恥かしいと思ってきたこと。 

 
コメント